インターネット回線とパソコンさえあれば実施できるウェビナーは、マーケティング施策のひとつとして定着し、「ウェビナーマーケティング」として認知されるようになりました。ウェビナーが溢れかえっている今、ウェビナーマーケティングで成果を出すためには、改めてウェビナー特有のメリットと注意点を把握し、対策を打つことが求められます。今回のブログでは、ウェビナーマーケティングの解説と成功させるためのポイントをご紹介します!

ウェビナーマーケティングとは

ウェビナーマーケティングとは、ウェビナーを活用したマーケティング施策を指します。ウェビナーとは「ウェブ(Web)」と「セミナー(Seminar)」を掛け合わせた造語で、オンラインセミナーの同義語です。

ウェビナーの実施方法はリアルタイム配信と録画配信があります。リアルタイム配信とはいわゆる生放送で、ライブ配信と呼ばれることもあります。録画配信は予め撮影しておいたセミナーの録画データを決まった日時、もしくはオンデマンドで配信する方法です。いずれも場所や時間の縛りがあった対面型のセミナーと比較して、より多くの人にセミナーを届けられます。

​​参加者はインターネット環境とパソコンもしくはスマホがあればどこからでも参加できるため、多くの企業ではマーケティング活動の中でウェビナーを実施しています。

ウェビナーマーケティングのメリット

主催者にとっても、参加者にとっても利便性が高いウェビナーですが、どのようなメリットがあるのでしょうか?ウェビナーならではのメリットを見ていきましょう。

1. 今まで以上に広範囲の顧客へリーチができる

ウェビナーは世界中どこからでも参加できるため、対面型のセミナーではリーチできなかった国や地域にもアプローチできます。セミナーに興味はあったけれど、交通費や移動時間の兼ね合いで参加できなかった方はもちろん、告知広告の全国配信によって貴社のサービスを全く知らなかった層にもリーチでき、サービスの認知拡大が期待できます。

また、ウェビナーは対面型のセミナーよりも簡単に録画ができるので、当日欠席した方にもコンテンツを届けられます。さらに、録画データを活用してウェビナーの再放送を実施すれば、申し込まなかった層への再アプローチが可能です。

2. 参加者とコミュニケーションが取れる

対面型のセミナーは一方通行になりがちですが、ウェビナーではチャットやライブアンケートで気軽に参加者とコミュニケーションが取れます。なかなか手が挙がらない質疑応答の場面でも、チャット形式なら質問をするハードルが下がるので、主催者はリアルタイムで参加者の疑問に回答することが可能となります。

3. 少ない費用と運用工数で実施できる

ウェビナーは配信ツール、カメラマイク内蔵のパソコン、インターネット回線があれば開催できます。一方で対面型セミナーは会場、受付スタッフ、マイク、プロジェクター、スクリーンが最低限必要で、リハーサルや本番以外に設営と撤収作業もあります。

そのため、ウェビナーは限られたマーケティング予算でも手軽に実施できる点が魅力です。削減できた予算や時間で、セミナー告知の広告を打ったり、開催頻度を上げたりできます。

ウェビナーマーケティングの注意点と対策

ウェビナーマーケティングには対面型のセミナーでは得られないメリットがある反面、オンラインだからこそ注意しなければならない点もあります。ここでは特に注意すべきポイントと対策について解説していきます。

注意点1:コンテンツの内容

【注意する理由】

ウェビナーは途中で離脱されるリスクと常に隣り合わせです。内容がつまらない、役に立たない、ありきたりと思われてしまったら、参加者はウェビナーからログアウトしてしまいます。途中離脱を防ぐために、参加者目線でのコンテンツ作りを心がけましょう。

【対策】

  • ターゲットの課題や興味関心に応えるような内容にする
  • 競合他社やインターネットにはない独自の情報を盛り込む
  • ライブアンケートやチャットを活用してインタラクティブ性を持たせる
  • コンテンツ内容にマッチした層を集客する

注意点2:配信環境

【注意する理由】

インターネット回線とパソコンさえあれば実施できるとは言え、参加者の視覚、聴覚にストレスを与えるようなウェビナーは離脱を招きます。また、企業イメージを損なうリスクもあります。そのため、配信環境には十分な配慮が必要です。

【対策】

  • インターネットが安定している場所から配信する
  • 適度に明るい場所から配信する
  • 高画質すぎる動画を配信しない(参加者のPCスペックによっては不具合が起きる)
  • 騒音や関係ない人の声が入ってしまうような場所から配信しない

注意点3:フォローアップ

【注意する理由】

対面型のセミナーでは、セミナー終了後に営業担当が参加者に直接話しかけてアポにつなげることができますが、ウェビナーではフォローアップをしなければアポを獲得できません。速やかにフォローアップができる体制を事前に整えておく必要があります。

【対策】

  • サンクスメールや資料は当日中に送付する
  • サンクスメールはBccではなくToで送る(メール配信ツールを利用すると便利)
  • フォローアップコールは翌営業日から実施する
  • サンクスメールにアンケートURLや次回セミナー予告などの関連情報を記載する

おすすめのウェビナー配信ツール3選

ウェビナー配信ツールはウェビナーマーケティングの必須アイテム。各配信ツールの特徴を理解して、自社に合うものを選びましょう。

Zoomウェビナー

Zoomウェビナーの特徴

世界中にユーザーを持つ、アメリカ発の大人気ウェビナー配信ツールです。1ヶ月単位で契約できるため、定期的にウェビナーを開催していなくても気軽に利用できます。Zoomで使用されているネットワーク帯域幅は、参加者のインターネット環境に合わせて最適化されるようになっているため、安定したウェビナー配信を実現できます。

チャット、質疑応答、ライブアンケートなど、参加者と双方向コミュニケーションが取れる機能が揃っています。また、Zoomウェビナーの管理画面からウェビナー申し込みページや視聴後アンケートを作成も可能。

Zoomウェビナー公式サイト:https://explore.zoom.us/ja/products/webinar/

V-CUBE セミナー

V-cubeセミナーの特徴

国内企業が開発したウェビナー配信ツールです。事業会社が主催するウェビナーはもちろん、メディア主催の大型オンラインイベントや展示会でも活用されています。ウェビナー視聴画面に資料を掲載して、参加者に配布することが可能。最大26,000箇所から同時接続ができ、ライブ配信、オンデマンド配信、追っかけ再生に対応しています。東京と大阪に専用スタジオがあり、本格的な機材とプロのオペレーターでウェビナーを配信できます。

V-CUBE セミナー公式サイト:https://jp.vcube.com/eventdx/seminar

コクリポ

コクリポの特徴

こちらも国内企業が開発したウェビナー配信ツールです。とにかく「簡単さ」にこだわっており、初めてウェビナーを実施する方でも安心して利用できます。丁寧な操作マニュアル、個別の問い合わせ対応、オンライン質問会の定期開催など、サポート体制が充実しています。簡単さを売りにしているツールですが、参加者の入退場やチャット履歴を取得可能。ウェビナーの成果を可視化して、改善に役立てられます。

コクリポ公式サイト:https://promote.cocripo.co.jp/

ウェビナーマーケティングの効果を最大化するためには?

ウェビナーマーケティングは企業規模や業界問わず、簡単に始められる施策です。それ故、最近はウェビナーが増えすぎており、思うように成果を上げられていない企業も少なくありません。ウェビナー配信ツールとパソコンで、”いつものセミナー”をオンライン化させるだけでは、参加者の満足度の以前に集客すら厳しいでしょう。

しかし、ウェビナーは情報発信やリード獲得において有効な施策です。今回ご紹介した注意点と対策の中でも特にコンテンツが重要なので、ウェビナーマーケティングを実施する際は企画にこだわって取り組むと良いでしょう。ウェビナー企画のポイントは過去のブログで解説しているので、ぜひこちらも参考にしてください!

ウェビナー成功の鍵は企画にあり!絶対に押さえておきたい「5W2H」とは?

また、ウェビナー企画においてサポートが必要な場合は、ウェビナー代行サービスの活用もおすすめです。Airz Webinarでは企画、集客、運営、事後フォローまで一気通貫でサポートしています。ウェビナーマーケティングに課題を感じている方はぜひ一度お問い合わせください!