ハイブリッド配信とは|配信方法・必要な機材・メリットについて詳しく解説

「ハイブリッド配信って何?」「どんな機材が必要?」といった疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。ハイブリッド配信は、会場参加とオンライン参加を組み合わせた、新しい時代のコミュニケーションスタイルとして注目を浴びている配信方法です。
この記事では、生のイベントを現地で体験しつつ、遠隔からも参加できるハイブリッド配信のメリット・デメリットから、成功させるための機材選びや具体的な配信方法まで初心者にもわかりやすく解説します。ハイブリッド配信を成功させたい方は最後までご覧ください。
目次
ハイブリッド配信とは
まずは近年注目を集めているハイブリッド配信について、以下の2つの視点で解説します。
- ハイブリッド配信の概念
- ライブ・オンライン配信との違い
ハイブリッド配信の概念
ハイブリッド配信はイベントやセミナーにおいて、会場参加者とオンライン参加者の双方に同じコンテンツを届ける配信方式です。従来の対面型イベントの臨場感と、オンライン配信の手軽さを融合させて、参加者の満足度向上とイベントのリーチ拡大を目指します。
物理的な距離の制約を取り払い、遠方からでも参加できるため、より多様な層へのアプローチが可能となります。ハイブリッド配信は、録画映像のアーカイブ化やSNSでの拡散といった二次利用にも適しており、イベントの効果を最大化する戦略的な手法であるといえるでしょう。
ライブ・オンライン配信との違い
ハイブリッド配信は、単なるライブ配信やオンライン配信とは異なります。ライブ配信は会場の様子を一方的にオンラインへ伝えるのみであるのに対し、ハイブリッド配信は会場とオンラインの参加者が双方向で交流し、積極的にイベントに参加できます。
オンライン参加者からの質問を会場に伝えたり、オンライン参加者同士がディスカッションできる場を設けたりするといったインタラクションの手法を取り入れる点がハイブリッド配信の魅力です。参加者一人ひとりの満足度を高め、より深いコネクションを築き、イベント全体の価値向上につながるのです。
なぜハイブリッド配信が人気なのか
ハイブリッド配信が人気である理由は主に3つあります。
- 参加のしやすさ: 参加者は場所を選ばず、どこからでもイベントに参加可能
- リーチの拡大: 主催者は会場の制約を受けず、多くの参加者を集客可能
- 新たな繋がり: 異なる場所にいる参加者同士の交流やコラボレーションが発生
このようにハイブリッド配信は、時間や場所の制約を超え、イベントの可能性を広げる魅力的な選択肢なのです。
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ハイブリッド配信のメリット

ここではハイブリッド配信のメリットを以下の3つの視点で解説します。
- アクセシビリティの向上
- リーチの拡大
- コストの削減
アクセシビリティの向上
ハイブリッド配信の最大のメリットは、アクセシビリティの向上です。従来の対面型イベントでは、地理的な制約や移動時間、体調などの理由で参加を諦めざるを得ない人が多く存在しました。
オンラインでも参加できるハイブリッド配信であれば、上記の課題を克服し、どこからでも手軽にイベントに参加できます。リアルタイムでの参加が難しい場合でも、録画配信を活用すれば、都合の良い時間に視聴可能です。
リーチの拡大
ハイブリッド配信には、イベントのリーチを拡大するというメリットがあります。従来の方法では会場規模に合わせた集客方法を取らざるを得ませんでしたが、オンライン活用すれば、より大人数のオーディエンスにアプローチできます。
オンライン参加者は、SNSなどを通じてイベントの情報を拡散する可能性も高く、口コミ効果によるさらなるリーチ拡大も期待できます。ハイブリッド配信を活用すればイベントの認知度向上、ブランドイメージの向上、そして最終的なビジネス成果の向上につながるのです。
コストの削減
ハイブリッド配信の場合、会場費や人件費、備品費といった対面型イベントでは避けられないコストを、オンライン要素を取り入れることで最適化可能です。より小規模な会場に切り替えたり、オンライン参加者向けのアメニティを削減したりすれば、会場費が節約できます。
資料のデジタル化やオンライン受付システムを利用すれば、印刷費や人件費の削減にもつながります。オンライン参加者への交通費や宿泊費の負担も軽減されるため、ハイブリッド配信に参加する側のコストも削減可能です。
ハイブリッド配信のデメリット

一方でハイブリッド配信にもデメリットが存在します。以下の3つの視点で解説します。
- 技術的な課題とコスト
- オンライン参加者の体験価値の担保
- エンゲージメントの維持・向上
技術的な課題とコスト
ハイブリッド配信を導入するには、一定の技術的なハードルとそれに伴うコストが発生します。高品質な配信を実現するためには、カメラ、マイク、エンコーダーなどの機材投資が不可欠です。
初期設定やトラブルシューティングには専門知識が求められるため、技術スタッフの確保や外部委託が必要となるでしょう。配信プラットフォームの選定や回線状況の確認など、安定した配信環境を構築するための準備も重要です。
ハイブリッド配信の技術的な課題をクリアするためには、十分な予算と計画的な準備が不可欠となります。
オンライン参加者の体験価値の担保
オンライン参加者の体験価値をオフライン参加者と同等レベルに保つのが難しい点もハイブリッド配信の課題です。会場の熱気や臨場感、参加者同士の交流といった対面ならではの体験をオンラインで完全に再現することは困難です。オンライン参加者が疎外感を感じたり、一方的な情報伝達に終始してしまったりするリスクもあります。
ハイブリッド配信ではオンライン参加者にも積極的な参加を促すための工夫が求められます。チャット機能の活用や質疑応答時間の確保、オンライン参加者限定のコンテンツ提供などが効果的です。
エンゲージメントの維持・向上
ハイブリッド配信には、参加者のエンゲージメントを維持・向上させるための工夫が求められます。対面イベントに比べて、オンライン参加者は集中力が低下しやすく、離脱しやすい傾向があるため、飽きさせない工夫や積極的な参加を促す仕掛けが必要です。
インタラクティブなクイズやアンケート、ブレイクアウトルームでのグループワーク、オンライン参加者同士の交流を促進する企画などが効果的です。ハイブリッド配信に参加するすべての参加者にとって魅力的なコンテンツを用意し、イベント全体の満足度を高めることも求められます。
ハイブリッド配信実施における特に重要なポイント

最後に実際の配信を行う上で特に重要なポイント5つを詳しく解説します。
配信・進行する上でのポイント
ハイブリッド配信において、配信と進行をスムーズに行うためには、十分なリハーサルが欠かせません。各参加者が快適にイベントを体験できるよう、配信トラブルを最小限に抑えるための配慮が必要です。
進行の際には、リアルタイムでのQ&Aセッションや、参加者同士のコミュニケーションを活発にするための工夫を凝らすことも大切です。また、タイムテーブルに余裕を持たせ、ハイブリッド配信中に想定外の事態が発生しても対応できる余地を持つことがポイントとなります。
カメラや音響機材選び、操作のポイント
ハイブリッド配信において、視聴者に高品質な映像と音声を提供するためには、適切なカメラと音響機材の選定が非常に重要です。高い解像度のカメラを使用して、クリアな映像を配信すること、また音声はクリアであることが求められます。
機材を操作する際には、事前にリハーサルを行い、状況に応じて迅速に反応できるよう慣れておくことが重要です。ハイブリッド配信の視聴者がストレスなく視聴できる配信を心がけるために、機材の適正な選び方と操作方法をマスターすることがポイントとなります。
カメラやミキサーの使用に加えて、マイクは無線か優先か、スタンドマイクは必要か、また規模によってはスピーカーの必要性の確認も必要です。最適な機材選びに迷ったら配信代行会社に問い合わせてみるのもおすすめです。
使用する回線のポイント
ハイブリッド配信において、順調な配信を行うためには、安定したインターネット回線が必須です。特に、高画質な映像をリアルタイムで送るためには高いアップロード速度が要求されるため、事前に回線能力の確認とテストを行うべきです。
また、予備のバックアップ回線を用意するなど、万一のトラブルに備えることも大切です。配信中には、アップロードの帯域を確保するため、余計なデータ通信は控えるなど配信回線への配慮も重要なポイントとなります。場合によっては単独回線を使うか、共通回線を使うかの判断も重要になってきます。
配信システム・ツール選びのポイント
配信システムは、ハイブリッド配信を行う上での根幹となるものです。有名なツールは、Zoom、Cisco Webex、Microsoft Teams、YouTube、vimeoになります。安定した配信を行うためには、信頼性の高い配信プラットフォームの選定が必須です。
ひとつのポイントとして、配信したい内容に見合った機能が備わっているかどうかが考慮点です。例えば、視聴者とのコミュニケーションやフィードバックを重視するなら、その機能が充実している配信システムを選ぶべきです。また、トラフィックの多さにも対応できる耐久性も重要な要素となります。
インタラクティブなコンテンツ共有のポイント
ハイブリッド配信に参加する人のエンゲージメントを高めるためには、インタラクティブなコンテンツの共有が非常に有効です。ここでのポイントは、参加者が簡単にリアルタイムで反応できるようなシステムを取り入れることです。
質問や投票、チャット機能などを活用し、オンラインの参加者も含めて積極的にイベントに参加してもらうようにすることが大切です。また、事後のアンケートを取り入れるなどして、参加者からの貴重なフィードバックを得ることも考えられます。
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