ハイブリッドイベントとは?開催事例や運営のポイントを解説

「ハイブリッド(型)イベント」とは、オンラインとオフラインを組み合わせた人気のあるイベント形式です。このスタイルでは、対面とオンラインの利点を融合させています。では、どのようにすればこの形式のイベントを成功させることができるでしょうか?本記事では、ハイブリッドイベントの企画から運営のポイント、技術的な準備など、その秘訣を詳しくご紹介します。オンラインとオフライン、それぞれの価値を最大限に活用するためのヒントが満載です。

ハイブリッド(ハイブリッド型)イベントとは

現代のイベント運営において、注目を浴びる革新的な形態が広がっています。それが「ハイブリッドイベント」です。では、この新しいスタイルとは具体的に何でしょうか?また、なぜ多くの企業や団体がこれを採用しようとしているのでしょうか。ハイブリッドイベントは、従来のリアルなイベントにバーチャルな要素を巧みに組み合わせたものです。この融合により、さまざまな利点が生まれるのです。この章では、ハイブリッドイベントの具体的な内容と、運営時に留意すべきポイントについて詳しく紹介していきます。

ハイブリッドイベントの概要

ハイブリッドイベントは、対面での実際の会場とインターネットを介したバーチャル空間を組み合わせた形式を指します。この手法は、参加者が物理的に会場に足を運ぶことが難しい場合でも、オンラインを通じてイベントに参加できる大きな利点があります。例えば、国際的な会議や展示会では、世界中からのゲストを迎え入れやすくなり、交通費や宿泊費の削減も可能です。また、オンライン空間でのコンテンツは録画して後日視聴できるなど、後追いが可能であり、その結果イベントのリーチが飛躍的に広がります。

対面とバーチャルの組み合わせ方

対面とバーチャルを組み合わせる方法にはいくつかのアプローチがあります。一つの方法として、対面で開催されるセッションをリアルタイムでオンラインに中継することが挙げられます。これにより、オンライン参加者もリアルタイムでセッションに参加し、質問やコメントで対話することができます。また、バーチャル専用のセッションを設け、対面参加者とオンライン参加者がそれぞれ独立して活動しながらも、特定のプログラムで交流できるオポチュニティを提供することも有効です。この交流の場を設けることで、イベントが有するコミュニティ感を増強し、参加者全体の満足度を高めることが期待できます。

ハイブリッドイベント開催方法

ハイブリッドイベントを開催するためには、対面イベントの運営経験だけでなく、技術的な知見も必要です。まずは、信頼性の高いインターネット接続と、クオリティの高い映像・音声を提供できる配信設備が基本です。次に、参加者がどのようにセッションにアクセスし、参加するのかというユーザー体験(UX)の設計が重要です。対面の参加者にはスムーズなチェックインや参加証の配付が求められる一方で、オンライン参加者には簡単にログインできて、視聴や参加がしやすいインターフェイスが必要です。さらに、両者が互いに交流できるようなQ&Aセッションやプラットフォームの選定も、ハイブリッドイベントを成功させる上での鍵となります。 hybrideventexample1

ハイブリッドイベントの企画のポイント

「ハイブリッド型イベント」は今やさまざまなイベントで取り入れられていますが、成功に導くためには詳細な企画のポイントを理解することが重要です。オンラインとオフラインを組み合わせたこの形式は、それぞれの利点を生かしつつ、相乗効果を生み出す企画が求められています。参加者がどちらの形式であっても充実した体験ができるよう、内容の統一感を保ちつつも、それぞれに適したアプローチを考える必要があります。 企画段階では、まずイベントの目的と主題を明確にし、参加者の興味やニーズを考慮して企画を練ることが重要です。また、オンライン参加者にもオフラインの雰囲気を味わってもらうためのプランニングや、逆にオフラインの参加者がオンラインならではの利便性や情報を享受できるような工夫も必要になるでしょう。

インタラクティブなコンテンツの考え方

ハイブリッドイベントにおいて、参加者が能動的に関わることができるインタラクティブなコンテンツは、エンゲージメントを高めることにつながります。コンテンツを企画する際には、参加者がただ情報を受け取るのではなく、その場で体験することができる形式を検討することが大切です。例えば、質疑応答の時間を設けたり、アンケートやクイズを取り入れることで、オンライン・オフラインに関係なく全参加者がイベントに参加している感覚を持てるような仕組みを作ることが有効でしょう。 インタラクティブなコンテンツを作る際には、技術的な準備も重要です。リアルタイムでの交流には安定した通信環境や、操作が直観的でわかりやすいオンラインツールが求められます。参加者にストレスなく参加してもらえるよう、事前のテスト運用にも力を入れておく必要があります。

参加者のエンゲージメントを高める工夫

参加者のエンゲージメントを高めるためには、事前のコミュニケーションの強化やイベント中のモチベーション維持が鍵となります。事前には参加者同士の交流やネットワーキングの機会を提供することで、イベント当日への期待感を高めます。また、SNSやイベント専用のアプリを利用して、参加者の間で意見を共有できるプラットフォームを設けることも効果的です。 イベント中は、MCや進行役が場の空気を読み、適時に参加者の声を取り入れたり、活気づける役割を果たすことも大切です。オンライン参加者が取り残されないように、画面を通してでも感じることのできるエンターテインメント要素をプログラムに織り交ぜ、全員が一体となってイベントを楽しめる工夫を凝らすことが求められるでしょう。

オンラインとオフラインの連携戦略

オンラインとオフラインの連携は、ハイブリッドイベントにおいて非常に重要なポイントです。企画段階から両方のメリットを活かせるような内容を盛り込みつつ、互いに補完しあうことを目指す必要があります。オフラインイベントで生まれる生の反応や熱気をオンラインに伝える工夫や、オンラインならではの多様な視点や意見をオフラインの会場に取り入れる独創的な提案が求められます。 たとえば、オフラインの参加者が見たセッションをオンラインの参加者がリアルタイムで視聴するだけでなく、その逆もまた実現する。これによって双方向のコミュニケーションが促進され、一体感を生み出します。また、オフラインのイベント会場からオンライン参加者へ向けてのライブ配信を行うことで、場所にとらわれずに全参加者が同じ経験を共有できるような企画が重要です。

ハイブリッドイベントの技術的準備と必要なツール

ハイブリッドイベントは、リアルとバーチャルが融合した新しい形のイベント形式です。これを成功に導くには、技術的な準備が欠かせません。まず、安定したインターネット環境を整えることが基本となり、高画質のカメラやクリアな音質を確保するマイクも必要です。また、複数カメラを使用して配信する場合は、切り替えをスムーズに行うための監督機能も考えなければなりません。更に、配信ツールや生配信のプラットフォーム選定も重要なポイントとなります。

必要な配信技術の概要

ハイブリッドイベントにおいて、配信技術は非常に重要な要素です。はじめに、配信に使用するカメラの解像度や音響設備の品質を考慮しなくてはならないでしょう。次に、配信する映像をエンコードするためのハードウェアやソフトウェアを選び、配信サーバーへのアップロード速度と安定性も確保する必要があります。また、参加者がイベントを快適に視聴できるよう、ストリームの解像度やビットレートの調整も行う必要があるでしょう。これらの配信技術を選定し、テストを重ねることにより、リアルタイムでスムーズなイベント体験を提供できます。

Zoom等のオンラインツール活用法

Zoomといったオンラインツールは、ハイブリッドイベントにおいて主要な役割を果たします。これらのツールを活用することで、オンライン参加者とのコミュニケーションを円滑に行うことができます。まず、Zoomの会議室の設定を適切に行い、参加者の入室管理や画面共有、チャット機能などを理解しておく必要があります。加えて、ウェビナー機能を活用することで大規模なイベントも手軽に実施できます。これらのツールの使い方を事前にマスターし、円滑なオンラインコミュニケーションを実現しましょう。

生配信で注意すべきポイント

生配信にはいくつか注意すべきポイントがあります。何よりも重要なのは、配信中のトラブルに迅速に対応できる体制を整えることです。具体的には、配信ミスや設備の故障に備えたバックアップシステムを用意すること、進行上のトラブルを解決できるスタッフを配備することが挙げられるでしょう。加えて、オンライン参加者からのフィードバックをリアルタイムで受け取れるようにし、それに応じた臨機応変な対応も必要です。品質の高い生配信を実現するためには、これらのポイントに細心の注意を払いましょう。   ハイブリッド型のイベントは機材やツールの調達から運営まで注意すべきことがたくさんあります。 安全安心な配信をするために代行業社に依頼することも視野に入れてみましょう。代行業社の選び方はこちらをチェック。
ライブ配信・ハイブリッド配信代行業者や配信サポート業者の選び方のポイントを解説

オンライン参加者への配慮

オンライン参加者への配慮は、ハイブリッド型イベントを成功させるための要素の一つです。対面での参加者と同等、もしくはそれ以上に、オンライン上での体験を充実させる必要があります。オンライン参加者は、画面越しにイベントを体験するため、対面参加者への配慮とは異なるアプローチが求められるのです。例えば、対面ではなく視聴者の立場から感じる操作性や参加感、コミュニケーションの取りやすさなど、細部にわたるケアが重要となります。このオンライン参加者への配慮を適切に行うことで、イベントへの満足度を高め、リピーターを生む可能性も高まります。

バーチャル環境での参加体験の向上

ハイブリッド型イベントにおいて、オンラインの参加者が直面するのは画面を通じての参加体験です。これを向上させるためには、まず、操作の簡便性を考慮したユーザーインターフェイスの設計が重要です。参加者がストレスを感じることなく、イベントに没入できる環境を提供する必要があるのです。また、環境音の管理や、視覚的な工夫も大切です。たとえば、バーチャル背景を活用してイベントの雰囲気を演出したり、視覚的にも参加者を引きつける配信コンテンツを用意することがポイントです。さらに、バーチャル空間内でのネットワーキングの機会を提供することで、参加者同士の交流を促進し、現実世界に近い体験を提供することができます。

オンライン環境特有のエンゲージメント手法

オンライン環境でのエンゲージメントは、いかにして参加者の注意を引きつけ、関与を深めるかという点に集約されます。これには様々な手法が有効です。例えば、リアルタイムのアンケートやQ&Aセッションを取り入れることで、参加者の声を直接イベントに反映させることができます。また、ゲームやクイズを導入することで、楽しみながら学べる機会を創出することも有効です。さらに、オンラインならではのツールを利用して、ブレイクアウトセッションやワークショップを行うことで、小グループでの深い議論や交流を促すことが可能です。これらの方法を駆使すれば、オンラインでも充実した体験を提供することができます。

ウェビナー形式の活用例

ウェビナー形式は、オンラインでセミナーやワークショップを行うための一つの方法であり、ハイブリッド型イベントでは非常に有効です。ウェビナーは、全世界からアクセスできるため、様々な地域の参加者を繋げることができるのが利点です。ウェビナーを用いる際の一つの例として、インタラクティブな要素を多用することが挙げられます。これは、ウェブカメラを通じてのディスカッションや、画面共有機能を使ったライブプレゼンテーションなどで実現できます。さらに、多言語対応の字幕や同時通訳サービスを提供することで、言語の壁を乗り越え、より幅広い参加者に対するサービスを提供することが可能になります。

ハイブリッドイベント成功のためのヒント

近年のイベント業界では、リアルとバーチャルの要素を組み合わせたハイブリッドイベントが注目されています。そこで成功に繋げるためのポイントを解説します。これは「参加者」に注目して企画を練ることが大切です。参加者一人ひとりが求める体験を提供するために、どのような要素を組み合わせ、どういった形でインタラクションを取り入れるべきか、常に考えていくことが必要です。さらに、企画のみならず運営面でもスムーズな進行を実現するための工夫が求められますが、どういった点に注意すればよいのでしょうか。本パートでは、そうしたハイブリッドイベントを成功に導くためのヒントをご紹介します。

成功事例に学ぶ運営のコツ

ハイブリッドイベントを成功させるためには、運営面での工夫が不可欠です。成功事例を参考にしながら、どのようにプログラムを構成し、事前準備を整えるべきか見ていきましょう。まず重要なのが、リアルタイムでの反応を得られるような仕掛けを設けることです。これには、ライブQ&Aセッションを設けたり、投票やアンケートを活用するなどがあります。そして、オンラインとオフラインの両方の参加者が同じようにイベントを楽しめるようなコンテンツ配分に留意すること。さらに、スタッフの連携を密にすることで、技術的なトラブルに迅速に対応できる体制を整えることも重要なポイントでしょう。これらの運営上の細かな配慮が、結果としてイベントの質を高め、参加者の満足度を向上させることにつながるのです。

エンゲージメントを生む登壇者の選び方

参加者の心を引きつけるハイブリッドイベントを開催するためには、魅力的な登壇者の選定が欠かせません。登壇者は、イベントの看板として参加者を惹きつける存在です。そのために重視したいのは、その分野の専門知識を持つだけでなく、話し方やプレゼンスキルがあり、観客を魅了することができる人物を選ぶことです。オンライン参加者にも届くような、わかりやすく、かつエンターテイメント性の高いプレゼンテーションを行える人が理想的でしょう。また、事前に登壇者と十分な打ち合わせを行って、イベントの目的やターゲットに合わせた内容を共有することも大切です。こうした事前の準備が、イベント当日のスムーズな進行とハイレベルなエンゲージメントを実現する鍵になるでしょう。

ハイブリッドイベントでのマーケティング戦略

ハイブリッドイベントを商業的にも成功させるためには、効果的なマーケティング戦略が不可欠です。それには、オンラインとオフラインのデータを活用して市場分析を行うこと、SNSやメールマーケティングによる周知活動を的確に実施することが重要です。また、参加者の体験を最大限に活かし、イベント後のフォローアップを行うことで、リピーターを増やす作戦も考えられます。イベント中に収集されたフィードバックやデータを基に、次回のイベントの改善に繋げることも看過できません。こうした点を抑えることによって、ハイブリッドイベントを長期的なブランド戦略の一環として成立させることができるでしょう。  

Airzのハイブリッドイベント成功事例

国土交通省や厚生労働省などの官公庁や国際機関、大手上場企業など、300回以上の配信支援を行ってきた実績があります。 シミック株式会社 イベント:共催ハイブリッドイベント 参加者:会場20名、オンライン70名 販売促進を目的とした共催ハイブリッドイベントの配信運営。映像合成の技術を活用し、オンライン視聴者に向けてロゴや資料などを1画面で簡潔に表示。

株式会社ベネッセコーポレーション イベント:オンラインイベント 参加者:会場20名、オンライン200名 全国探求コンテストのイベント配信運営。約半年間の準備を伴走し、ジングルや効果音など盛り上げる演出などを入念に行って参加者満足度98.5%を実現。

配信代行業者をお探しなら

安全安心な配信を心がけたい、自社ではリソースが足りないという方は、配信代行業者に依頼するのもおすすめです。 Airz Hybrid(エアーズ ハイブリッド)では、オンライン配信からハイブリッド配信実施における企画からフォローまで一気通貫でサポートしているので、疑問や課題があれば、些細なことでもお気軽にご相談ください! ハイブリッド配信のAirz:https://webinar.airz.co.jp/hybrid/  

この記事を書いた人

宮崎 俊行

一橋大学 経済学部卒。新卒で楽天株式会社に入社し、楽天市場事業部にてECコンサルタント職に従事。その後、同グループのフランス拠点 PriceMinister S.A.Sへ海外赴任を経験。帰国後、株式会社DONUTSのジョブカン事業部でビジネスサイド統括責任者として活躍。2019年に株式会社Airzを設立し、代表取締役に就任。2020年コロナ禍によるウェビナー支援の重要性を強く感じ、ウェビナー代行・支援サービス『Airz Webinar』とハイブリッド配信支援サービス『Airz Hybrid』を開始。国際機関から省庁、東証プライム上場企業から中小企業まで300回以上の支援実績あり。

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