Zoomウェビナーとは?料金や使い方、Zoomミーティングとの違いを比較
テレワークの普及でウェビナーやWeb会議が定着してきました。BtoB、BtoCどちらのビジネスシーンにおいても、オンライン上で見込み客にリーチしていく施策が求められています。この記事では、リード獲得に有効なZoomウェビナーの特徴、料金、最大参加人数、使い方、Zoomミーティングとの違い、メリット・デメリットまで、幅広く解説します。
目次
Zoomウェビナーの特徴
Zoomウェビナーとは、いつでも、どこでもウェビナーに参加、そして開催ができるコミュニケーションソフトウェアです。マルチデバイス対応で、パソコン、スマートフォン、タブレットで利用できます。ユーザー数の多いWindows、MacOS、iOS、Androidで使えるため、ビジネスシーンだけではなく教育現場やイベントなどでも活用されています。
Zoomウェビナーは、アメリカに拠点を置くZoomビデオコミュニケーションズという会社が提供しています。世界中で認知度の高いWeb会議・ウェビナーツールで、現在75万以上の企業や組織が利用していることで有名です。
Web会議ツールのZoomミーティングには無料プランと無料プランがあり、誰でも気軽に使い始められます。ウェビナーツールのZoomウェビナーは、Zoomミーティングの有料プランのライセンスを持っていることが条件で、追加機能として申し込めます。
なお、Zoomウェビナーに参加するだけならZoomミーティングの無料アカウントすら必要ありません。つまり、Zoomウェビナーは主催者側が必要な機能です。有料とはいえ低コストのため、Zoomウェビナーはとても人気があります。
Zoomウェビナーの特徴は料金だけではありません。充実した機能と使いやすさ、通信品質の良さも多くのユーザーから選ばれている理由です。通信にはTLS(256ビット)を使用しており、独自の高データ圧縮技術を持っています。他のサービスと比較して、10分の1程度の通信量で通信でき、4Gなどモバイル回線でも問題なく使えます。
Zoomウェビナーの参加人数と機能
Zoomウェビナーには、オンラインセミナーで必要な機能が備わっています。料金プランによって最大参加人数が変動しますが、機能は全プラン共通です。
参加人数
Zoomウェビナーには、最大100人〜50,000人まで参加できます。また、参加者以外にパネリストと呼ばれる講演者を別途登録できます。参加者は視聴のみですが、パネリストは講演者扱いとなるので、カメラオン、マイクオン、画面共有ができます。パネリストは最大100人まで設定できます。
機能
Zoomウェビナーの機能は本番中に使えるものから、ウェビナー前後で使えるものまであります。Zoomウェビナーだけで参加申込みから事後アンケートまで完結できるため、まだ使ったことのない機能がある場合は、ぜひ使ってみてください。
<ウェビナー準備>
- ウェビナー申し込みページの作成
- 申込者へのリマインドメール送信
- ホスト、パネリストだけがアクセスできる演習セッション(リハーサル)の実施
- Paypal(オンライン決済)での参加費回収
- CRMやマーケティングオートメーションツールとの連携
<ウェビナー本番>
- ホスト、パネリストによるカメラ・マイクオン
- 画面共有によるプレゼン資料投影
- ホワイトボードとマークアップ
- 質疑応答(Q&A)
- 挙手、リアクション機能
- チャット
- ライブ投票
- 録画
- Facebook Live、YouTubeでの同時配信
- 言語通訳(通訳音声チャネルを設置し、参加者が言語チャネルを選んで視聴できる機能)
<ウェビナー後>
- 参加者へのサンクスメール送信
- 事後アンケートの作成と回収
- 録画したウェビナーのクラウド保存と共有
- ウェビナーレポートの作成
Zoomウェビナーの料金プラン
Zoomウェビナーを利用するためには、Zoomミーティングの有料ライセンスが必要です。Zoomミーティングの有料ライセンスは、プロ、ビジネス、Zoom Unitedビジネスの3種類があります。
<Zoomミーティングの料金プラン>
プラン名 | 価格 | 内容 |
---|---|---|
プロ | 2,000円/ライセンス | ・最大100人の参加者 ・グループミーティング ・SNSストリーミング ・クラウド録画 |
ビジネス | 2,700円/ライセンス | ・最大300人の参加者 ・グループミーティング ・SNSストリーミング ・クラウド録画 ・シングルサインオン(SSO) ・トランスクリプト ・管理対象ドメイン ・会社のブランディング |
Zoom United ビジネス |
4,710円/ライセンス | 電話機能 ・グローバルプラン内無制限通話プラン ・18ヵ国まで無制限通話のアドオン ミーティング機能 ・最大300人の参加者 ・グループミーティング ・SNSストリーミング ・クラウド録画 ・シングルサインオン(SSO) ・トランスクリプト ・管理対象ドメイン ・会社のブランディング |
<Zoomウェビナーの料金プラン>
いずれかのZoomミーティングの有料ライセンスを取得すると、Zoomウェビナーをアドオン(追加機能)として申し込めます。Zoomウェビナーは有料アドオンのため、下記の通りウェビナー参加人数に応じて料金が設定されています。
最大参加人数 | 価格(月額) |
---|---|
100人 | 5,400円/ライセンス |
500人 | 18,800円/ライセンス |
1,000人 | 45,700円/ライセンス |
3,000人 | 133,100円/ライセンス |
5,000人 | 334,700円/ライセンス |
10,000人 | 872,300円/ライセンス |
10,001人〜50,000人 | お問い合わせ |
一番安くZoomウェビナーを利用するなら、Zoomミーティングプロ(2,000円)と参加者100人までZoomウェビナー(5,400円)の組み合わせの7,400円となります。月1万円以下の低コストで使えるのがZoomウェビナーの魅力です。
参考:Zoomウェブサイト https://zoom.us/pricing
ZoomウェビナーとZoomミーティングの違い
Zoomミーティングでウェビナーを開催できてしまうのでは?と思った方もいるでしょう。不可能ではありませんが、ミーティングとウェビナーの性質を理解しておくと、利用シーンごとに最適な手段を選べます。
ミーティングはご存知「会議」という意味で、不特定多数というよりは限定的な参加者で実施するものです。誰かが一方的に発言し続けるのではなく、ディスカッションも行われることが想定され、参加者全員がカメラ、マイク、画面共有機能を使えます。社内会議、学校や塾の授業など、ホストとパネリストが積極的に参加者とコミュニケーションを取るシーンに向いています。
一方、ウェビナーは「ウェブ」と「セミナー」を組み合わせた造語です。不特定多数が参加するシーンが多く、人数もミーティングより多くなるケースがあります。そのため、ホストとパネリストのみがカメラ、マイク、画面共有を使えます。商品紹介セミナー、説明会など、情報提供がメインのシーンに向いています。
下記はZoomミーティングとZoomウェビナーの機能を比較した表です。どちらの方法で開催するか悩んだ時は、機能を比較して検討してみるといいでしょう。
機能 | Zoomミーティング | Zoomウェビナー |
---|---|---|
カメラ・マイク・画面共有 | 参加者全員 | ホスト、パネリスト |
参加者一覧の表示 | 参加者全員 | ホスト、パネリスト |
チャット | 参加者全員 | 参加者全員 |
質疑応答 | なし | 参加者全員 |
録画 | ホストが設定で許可すれば可 | ホストが設定で許可すれば可 |
ライブ配信 | YouTube、Facebookなど | YouTube、Facebookなど |
ブレイクアウトルーム | あり | なし |
Zoomウェビナーの使い方
ここでは、Zoomウェビナーのアドオンライセンス取得後、どのようにウェビナー登録をして開催するか、簡単にご説明します。
ウェビナー登録方法
Zoomウェビナーの登録方法はとても簡単です。
- Zoomの管理画面にログイン
- メニュー一覧のウェビナーを選択し、「ウェビナーをスケジュール」をクリック
- 入力項目に沿って、ウェビナータイトル(トピック)や開催日時を設定
- 下部の「スケジュール」をクリックして登録完了
ウェビナーにパネリストを招待
ホストとは別に講演者がいる場合は、ウェビナー登録後にパネリストとして登録します。
- 登録したウェビナーを管理画面から開く
- パネリストを招待という項目の「編集」をクリック
- ポップアップ画面にパネリストの名前とメールアドレスを入力
- 下部の「保存」をクリックして登録完了
パネリストにはそれぞれ専用のURLが発行されます。入力したパネリストのメールアドレスにURLが自動で送付されますが、パネリストがいる場合は個別にもURLを連絡すると親切です。
ウェビナー参加方法
ウェビナー登録が完了すると、参加用のURLが発行されます。このURLを参加者に送付し、アクセスしてもらうことでウェビナーに参加してもらうことができます。参加者はZoomアカウントを持っている必要はありません。またZoomアプリをパソコンやスマホにダウンロードしていなくてもOKです。
Zoomウェビナーは、パソコン、スマホ、タブレットのインターネットブラウザから、簡単に参加できるので、参加者は気軽に申し込むことができます。
ウェビナー開催のメリット・デメリット
Zoomウェビナーを使えば、いつでも、どこでも簡単にウェビナーを開催できます。実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここではウェビナーを開催するメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
1. 低コストで開催できる
ウェビナーは会場費や受付スタッフ、誘導スタッフなどの運営人件費がかからないため、従来の会場型セミナーと比べて低コストで開催できます。また、セミナーを録画できるので、何度も同じセミナーを開催する必要がありません。録画をオンデマンド配信コンテンツとして活用できます。
2. 全国から集客できる
会場型のセミナーでは、現地に足を運べる人にしかリーチできませんでした。しかし、ウェビナーなら全国どこからでも、パソコン、スマホ、タブレットから参加できます。そのため、今までリーチできなかった層と接点が持てるようになります。
3. 参加者とコミュニケーションが取れる
Zoomウェビナーツールのチャットや質疑応答を使えば、参加者と気軽にコミュニケーションが取れます。簡単なアンケートを実施したり、参加者に呼びかけたりすることで、インタラクティブなセミナーを実現できます。
デメリット
Zoomウェビナーのデメリットは参加者が見えない点です。相手のリアクションが見えない、感じ取れない環境は違和感があるだけでなく、ウェビナーの評価もしにくくなります。また、会場型のセミナーよりも参加者にとって自由度が高く、ながら視聴をされる可能性もあります。
しかし、これらのデメリットはライブアンケートやチャット、質疑応答で解決できます。ウェビナーのデメリットは機能をうまく使ってカバーしましょう。
ウェビナーの使い方について詳しく知りたい方は、「Zoomウェビナーの使い方を解説!投票やQ&Aの使い方など基本機能をご紹介します!」の記事をご参照ください!
おすすめのウェビナー活用シーン
ウェビナーは一般的なマーケティングセミナーやサービス紹介セミナーだけではなく、社員トレーニング、会社説明会、専門講座、イベントなどでも活用できます。以下はウェビナーが使えるシーンの一例です。
- マーケティングセミナー
- サービス、商品紹介のセミナー
- 会社説明会や社内研修
- プレス発表会
- 専門家による講座や講演会
- イベント各種
ウェビナー成功をサポート!ウェビナーコンサルとは
本記事では、Zoomウェビナーの特徴、料金、使い方をご紹介しました。しかし、ウェビナー開催は、ウェビナーツールの知識だけではできません。企画、準備、事務局業務、開催後の参加者へのフォローアップなどが必要です。
そのため、ウェビナー初心者や大型ウェビナー開催の際は、ウェビナーコンサルの利用がおすすめです。ウェビナーの運営代行だけではなく企画から専任スタッフが関わり、コンテンツ制作、集客、開催後のフォローアップまで一気通貫でサポートします。そのため、開催するだけのウェビナーではなく、商談獲得までしっかり目指せます。ウェビナーの課題解決は「Airz Webinar」にぜひご相談ください!