昨今、企業規模問わず、海外進出をする企業が増えています。それに伴い、ウェビナーを活用した海外顧客への情報発信に挑戦する企業も出てきました。しかし、
海外向けウェビナーは、単純に日本語で実施していたコンテンツを英語にするだけでは成功しません。 今回のブログでは、海外向けと国内向けウェビナーの違い、海外向けウェビナーを開催する際のポイント、おすすめの支援サービスをご紹介します。
海外向けにウェビナーが開催されている背景
生産年齢人口の減少や少子高齢化により、日本企業の海外進出が増えています。また、ITテクノロジーの発展により、大企業だけではなく中小企業も進出し、ビジネス機会の拡大や競争力の強化を狙っています。さらに、海外ではmade in Japanが注目されており、2018年12月に20カ国・地域で実施された「ジャパンブランド調査2019」では、「日本の製品は優れている」と回答した人が80%を超えたと報告されています。
このように、外部環境要因や企業の経営方針、ITテクノロジーの発展などで企業の海外進出が増えています。それに伴い、日本企業は海外顧客、投資家、パートナー、採用候補者など、様々なステークホルダーに向けて情報発信をすることが必要となりました。新型コロナにより、日本企業の社員が現地に赴いて対面でイベントやセミナー、説明会を実施できない今、
日本国内でも浸透しているウェビナー形式で海外へ情報発信をする企業が増えてきています。
海外向けウェビナーと国内向けウェビナーの違い
同じウェビナーでも、海外向けのウェビナーと国内向けのウェビナーには違いがあります。それは、海外の学校教育やビジネス慣習と日本の学校教育やビジネス慣習の違いによるところが多いでしょう。
基本的にはオンラインでもオフラインでも「聴講」することに慣れている日本人と、「対話」を好む外国人では、ウェビナーのスタイルを変える必要があります。
それでは、実際に海外のウェビナーを見てみましょう。
1) セールスフォース・ドットコム
米国のCRM大手セールスフォース・ドットコム社のウェビナーです。こちらのウェビナーには
スピーカーが2名登場します。 ウェビナーの冒頭では2名が対話しながら、セミナーの目的やアジェンダ、各パートを誰が担当するか説明しています。1名でも対応可能なウェビナーではありますが、あえて2名体制で実施することで、参加者を退屈させません。2名の掛け合いはもちろんですが、途中でスピーカーが変わった方が参加者の集中力を持続させる効果があります。
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2) CM.com
オランダのITベンチャーCM.com社のウェビナーです。こちらのウェビナーは所要時間20分と短いものではありますが、
セミナーの後半10分間をまるごと質疑応答に費やしています。 日本人向けのウェビナーでは質問がたくさん寄せられることはあまり多くありませんが、普段からセミナーや会議で質問をする文化がある外国人は、ウェビナーでも積極的に質問をします。そのため、長めに質疑応答の時間を設けることもあります。また、質疑応答以外の方法として、ウェビナー中に頻繁にライブアンケートを実施する企業もあります。
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3) Android Developers(Google)
Google社によるAndroid開発者向けのウェビナーです。
動画の冒頭でウェビナーシリーズのタイトルと音楽が流れます。 ウェビナー自体は、一般的なウェビナーのように配信者の自宅で撮影されているものが多いですが、オープニングがあるだけでブランドの世界観を演出できます。Google社に限らず、YouTubeなど動画配信プラットフォームにアップロードすることが前提となっているウェビナーは、音楽、背景、写る小物などでブランディングされています。海外では、BtoB商材でもブランディングを非常に大切にしている企業が多いため、日本企業が外国人向けに開催する時も、しっかりブランディングした方が良い印象を参加者へ与えられます。
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海外向けウェビナーを開催する際のポイント
海外向けにウェビナーを開催する際は、以下の3つのポイントに気をつけましょう。
1) 開催する時間帯
日本との時差だけではなく、国によってウェビナーに参加しやすい時間帯が異なります。ON24社が実施したアンケートによると、日本では午後2時が最も参加しやすい時間帯だったけれど、オーストラリアとシンガポールでは11時、LogMeln社が実施したアンケートでは米国の場合は10時でした。このように、国によって好まれる時間帯が若干異なるので、ターゲット国のウェビナー実態を事前に調査した上で、時間帯を設定することをおすすめします。なお、アメリカ本土には4つのタイムゾーンが存在しますが、複数のタイムゾーンをカバーしたい場合は太平洋標準時間(PST)午前11時(東部標準時間の午後2時)を選択することが推奨されています。
2) 講演者の選定
会話の抑揚やリアクションが大きい国民性を持つ地域向けにウェビナーを実施する際は、講演者選びに注意が必要です。単調な話し方では、参加者がウェビナーから離脱してしまいます。なるべく抑揚をつけて話ができる講演者をアサインしましょう。もしくは、講演者となる方は、国内でのウェビナー以上に練習する必要があります。練習の際は、ぜひYouTubeなどにアップロードされている海外ウェビナーを参考にしてみてください。
3) インタラクティブな構成
日本では最後に質疑応答を設けることが多いですが、海外のウェビナーではセクションごとにアンケートや質疑応答の時間を設け、なるべく長時間話しっぱなしにならないように工夫するケースが多く見受けられます。また、ウェビナーのコツを紹介する海外サイトでも最後まで講演者が話し続けるのではなく、途中途中でインタラクティブなコンテンツを入れることをおすすめしています。
海外向けウェビナーを得意とする支援サービス
ここまでの説明で、海外向けと国内向けには大きな違いがあることを理解できたと思います。そして、外国人ウケするウェビナーの開催はハードルが高いと感じた方もいるのではないでしょうか?そんな時、主催者の強い味方となるのがウェビナーを支援するサービスの存在です。
Airz Webinarでは、日本企業の海外向けセミナーの支援を実施しています。外国人オーディエンス向けのウェビナー概要や構成の企画、英語の進行台本、英語の司会進行、講演者リハーサルのサポート、通訳者の手配など、企画から実施、参加者へのアフターケアまで支援しています。今回ご紹介したウェビナー違いやコツを押さえているため、主催者は安心して海外向けウェビナーを開催できます。
海外進出をしている企業はウェビナー支援サービスを活用して、海外向けセミナーに挑戦してみてはいかがでしょうか?
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