オンライン社内イベントで成功するためのポイントとは?

テレワークやハイブリッドワークが広がる中、オンラインでの社内イベントは企業文化の醸成や社員同士の交流を深める上で欠かせない施策となっています。しかし、対面とは異なる特性を持つオンラインイベントを成功させるには、工夫と計画が必要です。
本記事では、オンライン社内イベントのメリットから具体的な企画アイデア、成功のポイント、実施ステップ、効果測定の方法までを詳しく解説します。
目次
オンライン社内イベントのメリット
オンライン社内イベントには、対面では実現しにくい多くの利点があります。場所や時間にとらわれずに開催できるだけでなく、コスト削減やデータ活用による効果測定も可能です。
時間や場所に縛られず参加できる
オンラインイベントは、場所や時間にとらわれず開催できるのが最大の魅力です。全国・全世界に散らばる社員が自宅や出先からでも参加可能となり、物理的な制約を超えた一体感を演出できます。特にフレックスタイム制度を導入している企業では、参加者が最も集中できる時間帯を選べる点もメリットです。
参加人数を無制限に拡大可能
会場のキャパシティを気にせず、大規模な全社イベントも実現できます。特定の部署だけでなく、全社員を対象としたイベントにも柔軟に対応できる点が、オンラインならではの利点です。また、アーカイブ配信を活用することで、当日参加できなかった社員も後日視聴可能となり、情報格差の解消にもつながります。
会場や交通費を削減できる
会場費・交通費・宿泊費など、対面イベントにかかる多くのコストを大幅に削減できるため、予算をコンテンツやインセンティブに回すことができます。浮いた予算で外部講師を招聘したり、豪華な景品を用意したりすることで、イベントの満足度をさらに高めることも可能です。
グローバル拠点との同時接続が可能
海外支社やリモートチームと同時に接続可能なため、これまで地域ごとに分断されていた拠点間の連携を促進する効果もあります。グローバル企業においては、各国の言語や時差を考慮した構成にすることで、より包括的なイベント設計が求められます。
効果をデータで可視化できる
視聴ログや参加率、アンケート結果などをリアルタイムで取得でき、イベントの効果を数値で把握できます。PDCAサイクルを回しやすく、継続的な改善にもつながります。特に、クリック率やアンケート回答率などの指標は、コンテンツごとの関心度を定量的に測る上で有効です。
双方向のコミュニケーションが容易
チャットやリアクション、ライブ投票などを使えば、視聴者との双方向コミュニケーションが可能になります。受け身になりがちなオンライン環境でも、参加感を高めることができます。例えば、全社員向けのQ&Aセッションでは、匿名投稿を受け付けることで発言ハードルを下げ、意見交換の活性化を図れます。
オンライン配信におすすめな社内イベント

オンライン配信に適した社内イベントは、場所を問わず社員同士の交流や情報共有を促進できるのが魅力です。リモートワーク時代にも対応しやすく、コストや移動の負担も軽減されます。ここでは、オンラインでも盛り上がる、おすすめの社内イベントをご紹介します。
専門家セミナー/講演会
外部講師によるセミナーは、知識のインプットだけでなく刺激や発見を与えるきっかけにもなります。業界の最新動向・リーダーシップ論・働き方改革など、テーマは多岐にわたります。配信後は録画をアーカイブとして共有すれば、繰り返し視聴できる教育資産にもなります。
マルチトラックトークセッション
複数のセッションを同時に開催し、参加者が自分の関心に合わせて視聴する形式です。例えば、「営業部の成功事例報告」「新卒社員による提案発表」「商品開発チームによる裏話」など、ジャンルを分けて展開すれば、多様な視点が交差し、社内理解の深化にもつながります。
ハンズオン型ワークショップ
参加者が手を動かす「体験型コンテンツ」は、オンラインでも可能です。例えば、デザインツールの使い方をレクチャーする勉強会や、リーダーシップ研修、ストレッチ・ヨガといった健康コンテンツなど、さまざまな分野に応用できます。事前に道具や教材を送付することで、参加者にリアルな体験を提供できます。
オンライン展示会・社内EXPO
各部署がブース形式でプレゼンテーションを行う社内展示会は、普段交流の少ない部署の取り組みを知る貴重な機会となります。動画・スライド・チャットなどを組み合わせることで、視覚的にも分かりやすく、社内のシナジーを生むきっかけになります。来場者の反応を集計して部署対抗で表彰する企画もおすすめです。
ライブ表彰式
優秀なプロジェクトや個人を表彰するイベントは、モチベーションアップに直結します。あらかじめ候補者を公開し、社員全員の投票でMVPを決定する形式にすれば、全社的な関心が高まります。当日はライブ形式で発表し、受賞者のスピーチやインタビューも交えて、感動的な瞬間を演出しましょう。
バーチャル懇親会(デジタル乾杯)
カジュアルな雰囲気で会話を楽しめる「バーチャル懇親会」は、社員同士の絆を深める場として人気です。画面越しに飲み物を掲げて乾杯する“デジタル乾杯”をはじめ、同じ料理をデリバリーする共食企画や、ドレスコードを設けることで一体感が生まれます。ブレイクアウトセッションを使い、小グループに分けて会話を促す工夫も効果的です。
社内イベントをオンライン配信で実施するための4ステップ
オンライン配信での社内イベントは、リモートワークが普及した現在、社員同士のつながりを強化するために重要な手段となっています。しかし、成功に導くためには計画的な準備が不可欠です。ここでは、オンラインイベントを効果的に進行させるためのステップとポイントを紹介します。
ステップ1:目標(KPI)を明確化
イベントを企画する際には、「なぜこのイベントを開催するのか」「どのような成果を期待しているのか」といった目的と目標(KPI)を明確にしましょう。「新入社員の社内理解を促進する」「エンゲージメントスコアを10%向上させる」など、測定可能な数値を設定すると評価と改善がしやすくなります。
ステップ2:ペルソナ別コンテンツ設計
全社員を対象とする場合でも、立場や役割に応じてコンテンツを設計することが重要です。若手社員・マネジメント層・技術部門など、それぞれが興味を持てる話題を盛り込み、飽きさせない構成にしましょう。必要に応じてセッションを分けたり、オンデマンド配信を活用したりする工夫も効果的です。
ステップ3:適切なプラットフォーム選択
Zoom・Teams・Google Meet・Webexなど、多くの配信ツールが存在する中で、参加人数やインタラクションの有無、社内セキュリティポリシーとの整合性を考慮して最適なプラットフォームを選びましょう。登録管理やリマインド配信ができるマーケティングツールとの連携も、あわせて検討するとよいでしょう。
>>関連記事:動画配信システムのおすすめ9選!選び方のポイントも解説
ステップ4:リハーサル&技術サポート
当日のトラブルを防ぐためには、事前のリハーサルが不可欠です。進行の流れ・画面共有・音声・映像のチェックを一通り行い、配信スタッフや登壇者とイメージを共有しましょう。また、本番中にトラブルが発生した場合に備えて、技術サポートチームの待機体制も重要です。
オンライン配信の社内イベントを成功させるポイント
オンライン社内イベントは手軽に開催できる一方で、参加者の集中力や一体感の維持が課題となります。成功させるには、事前準備から当日の運営、終了後の振り返りまで、各フェーズで工夫が必要です。ここでは、オンライン配信の社内イベントを円滑に進めるための具体的なポイントを紹介します。
広報・リマインドで参加率UP
どれだけ魅力的な内容のイベントであっても、周知が不十分だと参加率が低くなります。イベントの告知は、開催の2週間前から始めるのが理想です。社内掲示板にポスターを掲示したり、社内メールやチャットツールで定期的にリマインダーを送ったりして、社員にイベントの存在をしっかりと伝えましょう。
イベント前日や当日に、再度リマインダーを送ることで、参加の意欲を高めることができます。特に個別メッセージでの招待は、参加者に対する特別感を生み、参加率を大きく引き上げる可能性があります。複数のチャネルを活用して、目に触れる機会を増やすことが成功のカギです。
チャット・投票で参加促進
オンラインイベントでは、参加者とのインタラクションが限られているため、一方通行になりがちです。そのため、チャット機能や投票機能を積極的に活用して、参加者のアクションを促進することが大切です。
例えば、イベント中に「質問はチャットで随時受付中です」と案内を行ったり、「今からアンケートにご回答ください」と参加者に呼びかけたりすることで、参加者の関心を引き続き維持できます。また、視聴者が意見や質問を投稿できる時間を設けることで、参加感を高め、より双方向のコミュニケーションを実現できます。これにより、参加者がより積極的に関わり、イベントが一層充実したものになります。
終了後アンケートと分析
イベント終了後は、速やかに参加者にアンケートを配信して、フィードバックを収集しましょう。アンケートの内容には、「満足度」「印象に残ったコンテンツ」「改善点」などの項目を盛り込み、参加者がイベントに対してどのような感想を持ったのかを把握します。
アンケートは次回以降のイベントのクオリティを向上させるための具体的なヒントになり、集めたフィードバックをレポートとしてまとめ、社内で共有することも重要です。全員が改善点を把握し、次回のイベントに向けてどの部分を改善するべきかを共通認識として持つことができます。
トラブル対応フローを共有
オンライン配信では、通信トラブルや音声不良、画面共有のミスといった予期せぬ事態が発生することが少なくありません。こうしたトラブルに備えるためには、事前に運営マニュアルに対処フローを盛り込み、主催者、登壇者、スタッフ全員に共有しておくことが重要です。
トラブル発生時には、誰がどの役割で対応するかを明確にしておくことで、迅速かつ冷静な対応が可能になります。例えば、技術サポート担当が即座に接続問題を解決し、進行担当が予定通りイベントを進めるための調整を行うなど、役割分担がスムーズに機能することで、参加者に対して安心感を与えることができます。また、事前にスタッフ全員でリハーサルを行い、トラブルシューティングをシミュレーションすることも効果的です。
オンライン社内イベントでよくある失敗とその対策
オンライン社内イベントは、距離や時間の制約を超えて実施できるメリットがありますが、その一方で「思ったより盛り上がらない」「トラブルでスムーズに進まない」といった課題も多く見られます。ここでは、ありがちな3つの失敗と、その対策をご紹介します。参加者がスムーズに入室できない
開始直後に「音が聞こえない」「リンクが開けない」といったトラブルが起きると、イベントの雰囲気が一気に冷めてしまいます。特に初参加の社員やツールに慣れていない人にとって、入室時のつまずきは参加意欲を下げる要因です。
対策
- 事前に「接続マニュアル」や「操作ガイド動画」を配布
- イベント当日は、早めに入室できる「開場時間」を設定
- サポート担当を配置し、チャットや電話での即時対応を可能に
参加率が伸びない
オンライン開催は便利な反面、「出なくてもいいかも」と思われがち。特に義務感だけで開催されているイベントは、社員の関心を引きにくくなります。
対策
- 社内ポータルやSlackなどで、定期的にイベントの「予告」や「見どころ」を発信
- 上司からの声かけや、チーム単位での参加促進を促す
- 景品や表彰、社長登壇など“参加したくなる”仕掛けを用意
演出や進行にメリハリがなく飽きられる
オンラインでは、映像・音声の単調さから集中力が切れやすくなる傾向があります。内容が良くても、演出が平板だと「ながら見」されてしまい、参加意識が薄くなります。
対策
- 開始直後にオープニング演出で注目を集める
- 複数人で進行する対談形式やリレー形式を活用する
- チャット・投票・クイズで参加を促す
- スライド・背景・話し方など視覚・聴覚に変化をつける工夫をする
オンライン配信代行はAirzにお任せください

デジタルマーケティングに強みを持つAirzなら、ライブ配信を通じて集客や認知度向上、リード獲得などもトータルで支援します。イベント後の視聴データ分析をもとに、参加者の興味・関心を的確に把握し、次回のイベント施策や営業活動に効果的につなげることが可能です。
Airz Hybridを活用し、ライブ配信を一過性の取り組みではなく、継続的なマーケティング活動の一環としてぜひ役立ててください。