イベントを成功に導くライブ配信のやり方!初心者でも安心

イベントライブ配信はイベントの魅力をリアルタイムで伝える有効な手段ですが、初心者には準備や進行が難しく感じられることもあります。

本記事では、初心者でも安心してイベントを成功に導くための具体的な手順を、機材選びから配信プラットフォームの設定、トラブル対策まで詳しく解説します。

イベントライブ配信の基本

イベントライブ配信は、オンラインイベントや会場イベントの中継、ハイブリッド形式など多様な形態があります。オンラインイベントはコストを抑えつつ広範囲の参加者を集めることができ、会場イベントの中継は遠方の参加者にも臨場感を届けることが可能です。

さらに、オンラインと会場を組み合わせたハイブリッド形式では、双方向のコミュニケーションを実現できます。このように、イベントの目的や参加者のニーズに応じて最適なライブ配信方式を選ぶことが重要です。

配信の目的と目標を決める

イベントライブ配信を始める前には、まず配信の目的と目標を明確に定める必要があります。目的や目標が曖昧なままだと配信内容がぼやけてしまい、視聴者にも伝わりづらくなります。たとえば新商品の発表や顧客との関係強化、教育目的のセミナー開催など、配信の目的を具体的に設定します。

また、配信の対象者となるターゲットの年齢層や興味分野、地域などを明確にすることで、適切なコンテンツ内容や表現方法が選べるようになります。

視聴者数やエンゲージメント率、売上促進など、具体的な指標を設けることによって配信の効果を明確に評価できます。数値で計測可能な目標を立てることにより、、次回以降の施策にも反映しやすくなります。

配信に必要な機材の準備方法

イベントライブ配信を成功させるカギは、機材の準備にあるといっても過言ではありません。カメラやマイク、照明といった機材は、配信のクオリティを大きく左右します。そのため、必要な機材を明確にし、計画的に準備を進めましょう。

機材リストを作成する

イベントライブ配信をスムーズに進めるためには、事前に必要な機材のリストを作成することが重要です。どのような機材が必要かを明確にし、イベントの規模や目的を考慮しながらリストアップしましょう。

高画質な映像を届けるためのカメラ、明瞭な音声を拾うマイク、被写体を鮮明に映すための照明、そして音声を調整するためのミキサーなどがあります。予算やスペースを考慮して、それぞれの機材を購入またはレンタルし、万が一に備えて予備の機材も用意しておくと安心です。

  • カメラ:高画質の映像を配信するための機器
  • マイク:クリアな音声を届ける
  • 照明:映像の明るさや質を向上させる
  • ミキサー:音声の調整を行うための機器

以下の記事では、機材選びのポイントとおすすめ機材について解説しています。ぜひチェックしてみてください。

ウェビナー機材を取り入れてワンランク上の配信を!おすすめの外部マイクや外部カメラをご紹介

カメラやマイクを選定する

高画質な映像を求めるのであれば、デジタル一眼レフやミラーレスカメラがおすすめです。手軽さやコストを重視する場合にはWebカメラが適しており、コストパフォーマンスに優れています。

マイク選びでは、音質の良さが特に重要です。音声をクリアに拾い、スタジオ品質の音質を得るにはコンデンサーマイクが効果的です。

ライブ配信中に周囲の雑音を抑える必要がある場合は、指向性の高いマイクを使用すると良いでしょう。さらに、動きの多い配信ではワイヤレスマイクを選ぶことで、自由に動きながら音声を拾うことが可能になります。

配信に合わせたライトや背景を設定する

配信の映像品質を高めるためには、照明と背景の設定も大切です。照明の基本は「三点照明」と呼ばれる手法です。

  • キーライト:主光源として被写体を明るく照らす

  • フィルライト:影をやわらげて自然な印象に整える

  • バックライト:背景と被写体を分離させて立体感を演出

このように照明を組み合わせることで、プロフェッショナルで見やすい映像が作り出せます。

背景については、配信内容に合ったものを選ぶことが大切です。シンプルで落ち着いた色の背景は、視聴者が内容に集中しやすくなります。

また、バーチャル背景を活用すれば、配信場所に制限されることなく多様な演出が可能となります。こうした工夫によって視聴者にとって魅力的で質の高い映像を提供できます。

ライブ配信プラットフォームを選ぶポイント

配信プラットフォームの選定は、イベントの目的やターゲット層によって異なります。選び方を誤ると、思うような効果が得られない可能性もあります。ここでは、代表的な配信プラットフォームの特徴を紹介し、それぞれの特性を踏まえた選び方を詳しく解説します。

各プラットフォームの特徴を理解する

配信プラットフォームには、それぞれに強みや用途があります。まずは主要なプラットフォームの特徴を理解しましょう。プラットフォームごとに異なる特性があるため、配信の目的と照らし合わせて選ぶことが大切です。

  • YouTube Live:最大の視聴者数を誇り、広告収益化も可能。シンプルな操作性で初心者にも扱いやすく、エンタメ系からビジネス用途まで幅広く対応できます。

  • Twitch:ゲーム配信に特化しており、視聴者とのリアルタイムコミュニケーションがしやすいのが魅力。コアなファン層を築きやすい特徴があります。

  • Facebook Live:既存のSNS基盤を活かし、ターゲット層に直接リーチできます。シェア機能により拡散力が高く、プロモーションに強みがあります。

  • Zoom:ビジネス向け配信に適しており、セミナーや会議など参加型イベントに最適。通信の安定性や参加者管理機能も充実しています。

目的に合ったプラットフォームを選ぶ

配信プラットフォームは、「何を・誰に届けたいのか」によって最適な選択肢が変わります。目的に応じて適切なプラットフォームを選べば、配信の質が高まり、視聴者の反応や満足度も向上します。最適な環境を整えることが、イベント配信成功の第一歩です。

  • エンターテインメント配信

     視聴者との双方向のやり取りが重要となるゲーム実況や音楽ライブなどは、TwitchやYouTube Liveがおすすめです。リアルタイムでコメントを受け付けられる機能により、視聴者が配信に参加している感覚を強く持てるため、高い没入感や一体感が生まれます
  • ビジネス向け配信

     講演会やセミナー、社内外の会議など、ビジネス用途の配信にはZoomが最適です。安定した接続と高い操作性に加えて、参加者入退室管理や画面共有など、会議運営に役立つ機能が充実しています。ビジネスシーンに特化した設計が、スムーズな配信運営をサポートします。

  • プロモーション目的

     ブランドや商品の広報活動には、Facebook LiveやYouTube Liveが効果的です。どちらも拡散力に優れており、視聴者層が幅広いため、短期間での認知拡大が期待できます。SNSとの連携によってシェアも促進されるため、集客や話題化にもつながりやすいのが特長です

ライブ配信プラットフォームの設定方法

スムーズなイベントライブ配信を行うには、配信プラットフォームの適切な設定が欠かせません。OBSやZoom、YouTubeなど数あるプラットフォームの中から自分に合ったものを選び、その機能を最大限に活用しましょう。

OBSを活用したZoomウェビナー配信の方法については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。

>>関連記事:OBS Studioを活用してリッチなZoomウェビナーを実施!使い方を徹底解説

アカウント作成と初期設定

イベントライブ配信を始めるには、まず配信プラットフォームでアカウントを作成し、必要な初期設定を行う必要があります。基本的な流れは次の通りです。

  1. プラットフォームの公式サイトにアクセスし、登録ページを開く
  2. メールアドレスやパスワードなど必要事項を入力し、アカウントを作成
  3. 登録後に届く確認メールのリンクをクリックして、アカウントを有効化
  4. ログイン後、プロフィール情報を入力
  5. ストリームキーの発行や画質の調整など、配信に必要な設定を行う

これらの初期設定が完了すれば、配信の準備は整います。中でもストリームキーは、配信ソフトウェアとプラットフォームを連携させるための重要な情報です。これをソフトウェアに入力することで、ライブ配信が可能になります。

配信ソフトウェアの設定方法

配信ソフトウェアの設定は、配信の画質や安定性を左右する重要な工程です。代表的な手順は以下のとおりです。

  1. 配信ソフトウェアをインストール
  2. ストリームキーを入力してプラットフォームと連携
  3. 映像ソース(Webカメラやビデオカメラ)を選択
  4. 音声ソース(マイクやミキサー)を設定
  5. 画質やフレームレートを調整
  6. 出力フォーマットやビットレートを最適化

ソフトによっては、配信画面にコメントを表示させたり、レイアウトを自由にカスタマイズしたりといった便利な機能も備わっています。こうした柔軟性も、配信ソフト選びの大切なポイントです。

本番前にはテスト配信を行い、音声や映像が正しく出力されているかを必ず確認しましょう。これにより、当日のトラブルを未然に防ぐことができます。

イベントライブ配信の具体的な手順

ここでは、スムーズな進行のための台本・進行表の作成、トラブルを防ぐためのリハーサル、そして本番中の進行・タイムライン管理について詳しく解説します。

台本・進行表を作成する

ライブ配信を円滑に進行させるためには、事前に台本や進行表を作成しておくことが大切です。オープニングの挨拶や自己紹介、メイントピックの順序、視聴者とのやりとりを行うタイミングなどをあらかじめ決めておくことで、本番中の迷いやトラブルを防げます。

特に複数人での配信では、誰がどのパートを担当するかを明確にしておくことで、配信全体がスムーズになります。事前に全体の流れを可視化しておくことで、自信を持って進行できるようになります。

配信開始前のリハーサルを実施する

イベントライブ配信では、リハーサルが成功の鍵を握ります。トラブルの多くは、事前の確認と対策で回避可能です。リハーサル時には必ず以下の項目をチェックしましょう。

  • カメラ・マイク・照明など機材の動作確認
  • 配信プラットフォームの設定内容の確認
  • ネットワークの安定性の確認

リハーサルでは、本番同様の環境を再現し、実際の進行や操作に慣れておくことが大切です。出演者やスタッフの動線、役割分担を事前に確認することで、当日の混乱を防げます。加えて、リハーサルは出演者にとっても精神的な準備時間となり、本番でのパフォーマンス向上にもつながります。

配信中の進行管理

イベントライブ配信中の進行管理は、視聴者にとって快適でスムーズな視聴体験を提供するために欠かせません。予定通りの進行を意識し、以下の要素に注意を払いましょう。

進行役やディレクターは、全体のタイムラインを把握し、柔軟かつ正確に進行を管理します。特に質疑応答や参加型コンテンツでは予定が伸びやすいため、あらかじめバッファ時間を設定しておくと安心です。

イベントライブ配信時の注意点

イベントライブ配信はリアルタイムで進行するため、視聴者との信頼関係を保ちながら進めることが求められます。ここでは、配信中のマナー・適切な言葉遣い・声のトーンについて解説します。

配信中に気をつけるべきマナー

イベントライブ配信中はコメントに対して丁寧なリアクションを心がけましょう。視聴者は、自分の声が配信者に届いていると実感できると、参加意欲が高まり、満足度も上がります。

また、不適切な発言は避けるべきです。意図せず差別的・攻撃的な発言が含まれてしまうと、視聴者の信頼を失う原因になります。そして、決められた配信時間を守ることも大切です。予定時間を大幅に超えてしまうと、視聴者の集中力が途切れてしまう可能性があります。

適切な言葉遣いと声のトーン

イベントライブ配信では、言葉選びや話し方が視聴者に与える印象を大きく左右します。敬語を使うかどうか、親しみやすさをどこまで出すかは、配信の目的や対象によって異なりますが、共通して大切なのは「わかりやすさ」と「信頼感」です。

例え、専門的な内容でも、難解な用語を避けて噛み砕いて説明すれば、より多くの視聴者に伝わりやすくなります。また、明るく落ち着いたトーンで話すことで、視聴者安心して内容に集中しやすくなります。

一方的に話すだけでなく、チャットやコメントを通じた反応に合わせて語り口を柔軟に変えることも、配信における大切なスキルの一つです。

ライブ配信時のトラブル対策

イベントライブ配信では配信中に起こりうる主なトラブルには以下のようなものがあります。これらを回避するためには、事前の機材チェックと予備機器の用意が効果的です。

  • 通信障害:回線が不安定になり、映像・音声が途切れる
  • 音声トラブル:マイクの不調や音量設定ミス
  • 映像トラブル:カメラの不具合やライティング不足

トラブル発生時の迅速な対処法

トラブルが発生した際には、速やかな対応が求められます。通信障害が起きた場合は、ネットワークの復旧を待つだけでなく、あらかじめ準備していた別回線へと切り替えるか、配信の一時中断を視聴者に告知する対応が有効です。

音声の不具合であれば、事前のチェックで問題の兆候を把握し、即座に予備マイクに切り替えることで対応できます。映像トラブルに対しては、カメラの再起動や予備機との交換が基本的な対処法です。

こうしたトラブルへの対応力は、事前のリハーサルによって大きく左右されます。シミュレーションを行いながらトラブル発生時のフローを確認しておくと、実際の配信時にも落ち着いて行動できます。また、信頼性の高い配信プラットフォームを選んでおくことも、トラブル発生率を下げるために重要です。

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さらに、イベント後には視聴データを分析し、参加者の興味や関心を可視化。次回のイベント設計や営業活動にスムーズに活用できるのも特長です。

Airz Hybridを活用し、ライブ配信を一過性の取り組みではなく、継続的なマーケティング活動の一環としてぜひ役立ててください。

この記事を書いた人

宮崎 俊行

一橋大学 経済学部卒。新卒で楽天株式会社に入社し、楽天市場事業部にてECコンサルタント職に従事。その後、同グループのフランス拠点 PriceMinister S.A.Sへ海外赴任を経験。帰国後、株式会社DONUTSのジョブカン事業部でビジネスサイド統括責任者として活躍。2019年に株式会社Airzを設立し、代表取締役に就任。2020年コロナ禍によるウェビナー支援の重要性を強く感じ、ウェビナー代行・支援サービス『Airz Webinar』とハイブリッド配信支援サービス『Airz Hybrid』を開始。国際機関から省庁、東証プライム上場企業から中小企業まで1,000回以上の支援実績あり。

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