イベントライブ配信を自社で行うメリット・デメリットや必要な機材を解説

イベントライブ配信の需要が高まる中、自社配信を行う企業が増えています。配信機材やノウハウ、十分な人手が必要となるため、思った以上にコストや負担が大きくなるケースも少なくありません。   本記事では、イベントライブ配信の基本知識から、自社で行うメリット・デメリット、必要な機材まで詳しく解説します。

イベントライブ配信とは

イベントライブ配信とは、インターネットを通じて イベントの模様をリアルタイムで視聴者に配信する 手法です。企業イベントやセミナー、コンサートなど幅広い分野で活用されています。

ライブ配信の基本的な流れ

ライブ配信の流れは、「事前準備」「配信実施」「配信後フォロー」の3段階に分かれます。
  • 事前準備:配信に必要な機材の選定、最適なプラットフォームの決定、配信内容の企画・構成
  • 配信実施:選定したカメラや音声機器を用いてイベントをリアルタイムで配信
  • 配信後フォロー:視聴者からのフィードバックを収集し、次回の配信改善に役立てる

視聴者にもたらす体験価値

ライブ配信の魅力は、実際にその場にいるようなリアルな体験をどこからでも手軽に味わえる点です。現地に足を運べない場合でも、臨場感や一体感を十分に楽しめます。
  • どこからでもイベントに参加できる
  • チャットや質疑応答を通じた双方向コミュニケーション
  • セミナー、コンサート、スポーツなど幅広いジャンルに対応

イベントライブ配信は自社と外注どちらがいい?

配信の目的、社内のリソース、予算、求めるクオリティなどに応じて最適な方法を選びましょう。

自社でイベントライブ配信を行うメリット・デメリット

自社でライブ配信を行うことで、コストを抑え、運営ノウハウを蓄積できるメリットがあります。
一方、高品質な配信には機材や技術面の負担があり、人員の確保も必要です。特に、映像や音声品質を一定水準以上に保つには専門的な知識やスキルが求められます。  
メリット デメリット
  • コストを抑えられる
  • 社内にノウハウが蓄積される
  • 配信内容や進行を柔軟に調整できる
  • 機材や配信技術の負担が大きい
  • トラブル対応が自社の責任になる
  • 社内リソースが配信業務に割かれる

イベントライブ配信を外注するメリット・デメリット

イベントライブ配信を専門業者に外注する最大のメリットは、プロの技術とノウハウを活かした質の高い配信が可能になることです。  
メリット デメリット
  • プロの技術を活かした高品質な配信が可能
  • トラブル発生時に迅速で的確な対応が受けられる
  • 配信業務を任せられるため、自社リソースを他の業務に集中できる
  • 自社でもコストがかかる
  • 業者とのコミュニケーションが円滑に進まず、認識にズレが生じることがある
  • 打ち合わせや調整が必要になる

自社でできるイベントライブ配信

自社でできるイベントライブ配信として適しているのが、内容が比較的シンプルで高度な編集を必要としないもの。社内研修や小規模セミナー、定期的な社内イベントなどが挙げられます。
一方、大規模なウェビナーや企業のブランドイメージを左右する重要イベント、また複数カメラや複雑な演出を必要とする配信は外注しましょう。配信トラブルや機材操作ミスなど、配信時の技術的な失敗リスクを低減できるためです。

イベントライブ配信に必要な映像機材

イベントライブ配信を成功させるには、適切な映像機材の選定が欠かせません。特に、カメラの種類や映像の解像度、照明の配置、撮影アングルは、配信品質を左右する重要な要素です。

カメラの選定

イベントライブ配信では、カメラ選びが映像品質を左右します。イベントの規模や内容に合わせてカメラを選定・配置することが、配信成功の鍵です。

カメラ選定のポイント  

  • 高画質(4K対応など)
  • 手ブレ補正が優れている
  • ズーム機能が充実している

映像解像度

高解像度の配信は、鮮明で美しい映像を提供できますが、回線速度が十分でない場合、映像が途切れるリスクがあります。視聴デバイスや回線状況に応じて、最適な解像度を選びましょう。

照明設計

適切な照明を使用することで被写体が際立ち、視聴者が見やすい映像になります。特に影を減らすことで、人物や物の細部が鮮明になります。また色温度を調整すると、自然でリアルな映像を実現できます。

撮影アングル

イベントライブ配信では、複数の撮影アングルを使い分けましょう。例えば、イベント全体を見渡せるアングルなら、会場の雰囲気や規模感が視聴者にも共有しやすくなります
出演者の表情や細かな動きをリアルに伝えたいときは、被写体に寄ったアングルがおすすめです。

イベントライブ配信に必要な音響機材

ここでは、マイクの選び方、マイク設置位置、ミキサーの活用、スピーカーの配置、ワイヤレス機器について解説していきます。

マイクの選び方

マイク選びのポイントとなるのは、「指向性」と「感度」です。
指向性は音を拾う方向のことで、一方向から音を拾う単一指向性マイクは講演や演説などでノイズを抑えたい場面に適しています。周囲全体の音を拾う無指向性マイクは、複数人の会話やインタビューに最適です。

マイク設置位置

マイクを適切な位置に設置することで、クリアな音声配信が可能です。設置のポイントは、スピーカーや音源との距離と高さ。反響の多い場所では、マイクを壁や床から離して設置し、不要な反射音を抑えることが重要です。

ミキサーの活用

ミキサーは、音声を調整し配信の音質を高めるための必須機材です。以下のポイントを押さえて活用しましょう。
入力チャネルが多いミキサーを選ぶと、マイクや楽器、BGMなど複数の音源を同時に管理できます。イコライザーで特定の周波数を調整すれば、音声がよりクリアになります。

スピーカーの配置

スピーカーの配置は、音の広がりやリスナーの聴きやすさに大きく影響します。配置する際は次のポイントを押さえましょう。  
  • 左右のスピーカーをリスナーに対して均等に配置し、音のバランスを整える
  • スピーカーの高さは耳の高さに揃える

ワイヤレス機器

ワイヤレスマイクはケーブルが不要で動きやすく、移動が多いパフォーマンスやイベントに適しています。ワイヤレスのインイヤーモニターを使えば、自分の声や音楽をリアルタイムに確認しながら配信できます。

配信基盤・ソフトウェア

配信基盤・ソフトウェアは、映像や音声を安定的かつ高品質にインターネット上へ送り出すために不可欠です。適切なソフトウェアを使用することで、映像の画質や音質の管理、視聴者とのリアルタイムなコミュニケーション、トラブル時の迅速な対応が可能になります。

配信ソフトウェアの選定ポイント

ここでは、配信ソフトウェアの選定ポイントについて詳しく解説していきます。プラットフォームを選ぶ際は、配信に使用するデバイスやOSに対応しているかを確認しましょう。

エンコーダーの要件

エンコーダーとは、カメラやマイクの映像・音声をデジタルデータに変換するための機器。エンコーダーの性能が低いと、映像が乱れたり、音声が途切れたりする原因となります。そのため、エンコーダーを選ぶ際は、以下のポイントを満たしているものを選びましょう。

ネットワーク安定化

通信環境が不安定だと、映像が途切れたり音声に遅延が発生したりするため、視聴者の満足度が大きく低下します。以下のポイントを押さえ、安定した配信環境を作りましょう。
  • 回線速度:高ビットレートの映像・音声を途切れなく配信するため、高速回線が必要
  • ネットワーク機器の品質:安定した通信を維持するため、高性能な機器を使用
  • プロトコルの最適化:遅延やパケットロスを最小限に抑える設定

イベント開催におすすめのオンライン配信代行会社6選

イベント開催におすすめのオンライン配信代行会社を6つご紹介します。それぞれの特徴を詳しく解説していきます。

株式会社Airz

https://webinar.airz.co.jp/hybrid
【特徴】
  • 企画から運営までワンストップでサポート
  • 国際機関や省庁、東証プライム上場企業など豊富な実績
  • Zoom・ Webex・Youtube・Teamsなど全ての配信ツールに対応
株式会社Airzは、会場参加とオンライン参加を併用した「ハイブリッド配信」を提供するライブ配信代行業者です。 セミナーやシンポジウム、学会などに幅広く対応し、進行管理から配信までを一括サポート。オンライン視聴者からも好評な高品質な配信を実現します。
即日見積もりや開催1週間前の対応も可能で、配信ノウハウがない企業でも安心の実績とサポート体制で、初めてのライブ配信もスムーズに行えます。
住所 〒106-0044 東京都港区東麻布3-8-2 麻布マルカビル4F
設立 2019年8月
URL https://webinar.airz.co.jp/hybrid/
 

カーツメディアワークス

https://www.kartz.co.jp/
【特徴】
  • 全国11拠点のライブ配信スタジオを完備
  • 15年以上の映像配信実績を持つプロチームが配信を代行
  • PR活動から当日運営、フォローまでオンライン会見を一括サポート
  映像配信に強みを持つ株式会社カーツメディアワークス。同社では、オンライン記者会見サービスを提供しています。台本作成からリリース配信、参加メディア管理など、ライブ配信に必要な全ての業務をトータルでサポート。
さらに、東京都・福岡県・愛知県・北海道など、全国11か所に提携ライブ配信スタジオを完備しています。  
住所 〒151-0053 東京都渋谷区代々木1-11-2 フロンティア代々木4階
設立 記載なし
URL https://www.kartz.co.jp/
 

PR TODAY

https://www.pr-today.net/
【特徴】
  • リリース・資料・動画などを提供し配信URLも告知する報道向け特設サイト
  • 高速ネット環境完備の会議室をライブ配信会場として提供
  • メディアに精通した専門スタッフが当日の運営を代行
  PR TODAYは、総合PR会社の共同ピーアール株式会社が開発したサブスクリプション(定額)型PRプラットフォームです。オンライン会見の準備から配信までワンストップでサポートし、広報担当者の負担を軽減。
報道関係者向け特設サイトにて、プレスリリースや資料、関連動画を事前提供し、ライブ配信の告知を行うことも可能です。  
住所 〒104-0045 東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア10階
設立 1964年11月
URL https://www.pr-today.net/online_conference/
 

ONLINE KAIKEN

http://online-kaiken.jp/
【特徴】
  • 独自開発のQ&Aシステムで、オンライン上でも円滑な質疑応答を実現
  • 会場選定・記者誘致・配信・映像編集まで包括的に代行するワンストップサービス
  • 基本プラン20万円~から、目的に応じたプラン提案が可能
  デジタル戦略PRに強みを持つアウル株式会社が提供するのは、オンライン記者会見サービス「ONLINE KAIKEN」です。
会場手配、記者への案内状配信、ライブ配信運営、映像編集まで一括して運営できる体制が整っています。配信が途切れないか・質疑応答はどうするかといった広報担当者の不安を、プロのノウハウで解決できるでしょう。  
住所 〒107-0052 東京都港区赤坂2-8-5 若林ビル2F
設立 2006年1月
URL http://online-kaiken.jp/
 

MOPS

https://mops-pr.net/
【特徴】
  • 演出企画立案から資料作成・メディア告知・進行運営まですべて対応
  • ライブ配信+録画提供で視聴時間を選ばず情報発信が可能
  • ZoomやYouTubeなどさまざまな配信プラットフォームに対応
  PR会社・株式会社MOPSが提供するオンライン記者会見サポートサービス。会見の企画立案から報道資料作成、メディア告知、当日の進行運用までトータルに請け負い、必要に応じ部分的な支援も可能です。
ZoomやYouTubeなど配信プラットフォームにも対応。悪天候時も予定通り情報発信したい、多くの媒体にリーチしたいといった幅広いニーズに応えます。  
住所 〒105-0012 東京都港区芝大門2-6-4 芝大門笹野ビル5F
設立 2013年1月
URL https://mops-pr.net/
 

共同ピーアール株式会社

https://www.kyodo-pr.co.jp/services/digital-pr/press-conference/
【特徴】
  • PR会社の視点と経験を活かした、オンライン記者会見の企画・運営支援
  • メディア誘致から掲載報告まで一貫してサポート
  • 記者会見以外の新製品発表会や決算説明など多様なオンラインイベントにも対応
  国内大手PR会社である共同ピーアール株式会社が提供するオンラインイベント運営支援サービスです。PR会社ならではの視点と豊富な経験を活かし、オンライン記者会見の企画から運営まで総合的にサポートします。
同社では、メディア側の要望や広報担当者の悩みを熟知したスタッフが対応。記者誘致・案内から当日の進行対応、終了後の掲載状況報告まで広報PR活動全般をワンストップで支援します。  
住所 〒104-0045 東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア10階
設立 1964年11月
URL https://www.kyodo-pr.co.jp/services/digital-pr/press-conference/

ライブ配信代行はAirzにお任せください

デジタルマーケティングに強みを持つAirzなら、ライブ配信を通じて集客や認知度向上、リード獲得などもトータルで支援。イベント後の視聴データ分析をもとに、参加者の興味・関心を的確に把握し、次回のイベント施策や営業活動に効果的につなげることが可能です。   Airz Hybridを活用し、ライブ配信を一過性の取り組みではなく、継続的なマーケティング活動の一環としてぜひ役立ててください。    

この記事を書いた人

宮崎 俊行

一橋大学 経済学部卒。新卒で楽天株式会社に入社し、楽天市場事業部にてECコンサルタント職に従事。その後、同グループのフランス拠点 PriceMinister S.A.Sへ海外赴任を経験。帰国後、株式会社DONUTSのジョブカン事業部でビジネスサイド統括責任者として活躍。2019年に株式会社Airzを設立し、代表取締役に就任。2020年コロナ禍によるウェビナー支援の重要性を強く感じ、ウェビナー代行・支援サービス『Airz Webinar』とハイブリッド配信支援サービス『Airz Hybrid』を開始。国際機関から省庁、東証プライム上場企業から中小企業まで300回以上の支援実績あり。

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