オンライン配信とは?配信の始め方や必要な機材について解説

ウェビナー機材の選び方
コロナ禍を機にオンライン配信が急速に普及し、社内勉強会や研修、セミナー、音楽イベントなど幅広いシーンで活用されるようになりました。会場費用が不要で収容人数に左右されず、多くの人に情報を届けられる点が魅力です。   この記事では、オンライン配信の種類や活用場面、費用相場、さらにはスムーズに配信を行うためのポイントを解説します。

オンライン配信とは 

オンライン配信とは、インターネットを通じて音声や映像をリアルタイムまたはオンデマンドで配信する手法です。動画配信プラットフォームの普及により、個人でも手軽にコンテンツを発信できるようになりました。   Twitch、YouTube、Zoomウェビナー、Teams、Webexなど様々な配信ツールがあり、ライブ配信を見逃した場合でもアーカイブ視聴が可能なケースも多くあります。  
【オンライン配信のメリット・デメリット】
メリット デメリット
  • 会場費・交通費など運営コストを削減できる
  • 収容人数の制限がない
  • 場所に捉われず多くの人に情報を届けられる
  • 視聴者の反応が見えにくく、コミュニケーションが一方通行になりやすい
  • 配信トラブルのリスクがある
  • 初期投資が必要な場合がある
 

オンライン配信の種類

ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットを具体例を交えながら紹介していきます。

ライブ配信

ライブ配信は、その名の通りリアルタイムで行う配信形式です。視聴者からのコメントや質問に即座に反応し、Q&Aセッションやアンケート機能を通じて双方向のコミュニケーションが生まれるため、まるで会場にいるかのような一体感と高いエンゲージメントを醸成できます。
  【メリット】
  • リアルタイムで視聴者とコミュニケーションを取れる
  • 視聴者の反応をその場で確認できる
  • イベント性が高く話題になりやすいため、集客効果や拡散効果が見込める
  【デメリット】
  • 編集ができないため、ミスや不適切な発言のリスクが高まる
  • リアルタイムで視聴者対応を行うため、進行の難易度が高い
  • 視聴者の反応に左右されやすく、内容や進行の柔軟性が求められる

オンデマンド配信

オンデマンド配信は、事前に丁寧に作り込んだ動画コンテンツをサーバーにアップロードし、視聴者が自身の都合の良いタイミングでアクセスできる配信形式です。   教育コンテンツや製品マニュアル、社内研修など、視聴者が繰り返し確認したり、自分のペースで学習したりしたい場合に最適です。
  【メリット】
  • 配信時間や場所に縛られない
  • 言い間違いや不適切な発言を修正できる
  • 削除しない限り半永久的に配信可能
  【デメリット】
  • 一体感や臨場感は得られにくい
  • 企画・撮影・編集の負担
  • 著作権・肖像権への配慮が必要

疑似ライブ配信

疑似ライブ配信は、事前に収録・編集した完成度の高い動画を、指定した日時にライブ配信のように配信する手法です。ライブ配信の「リアルタイム感」とオンデマンド配信の「品質担保」のいいとこ取りと言えるでしょう。   収録済みなので当日の配信トラブルのリスクを大幅に軽減でき、運営側はチャットでの質疑応答など視聴者とのコミュニケーションに集中できます。
  【メリット】
  • テロップや図解の挿入など編集してから配信できる
  • リアルイベントのような一体感を演出できる
  • 運営メンバーは、当日の視聴者対応やサポートに集中できる
  【デメリット】
  • 企画・台本作成・収録・編集などに時間やコストがかかる
  • リアルタイムの参加者が減るリスク
  • 配信プラットフォームやツールが必要

アーカイブ配信

アーカイブ配信は、ライブ配信や疑似ライブ配信で提供したコンテンツを、イベント終了後にオンデマンド形式で視聴可能にする方法です。   リアルタイムで参加できなかった視聴者へのフォローはもちろん、内容を再確認したい参加者にとっても価値があります。
  【メリット】
  • 見逃した人や再視聴希望者にも配信できる
  • 視聴者の満足度を高められる
  • 一度の配信で複数回のプロモーションが可能
  【デメリット】
  • リアルタイム性や臨場感が薄れるため、離脱につながりやすい
  • 一定期間の保存・管理が必要で、ストレージ・管理コストが発生する
  • 配信プラットフォームやツールが必要

オンライン配信が活用される場面

ここでは、オンライン配信の具体的な活用シーンを紹介していきます。

ウェビナー

ウェビナーは、製品デモンストレーションや業界の最新トレンド解説、専門知識の共有など、多岐にわたるテーマで開催されるオンラインセミナーです。   参加者は全国どこからでも、自宅やオフィスのPCやスマートフォンから手軽にアクセス可能。主催者側にとっても、アンケート機能やQ&Aセッションを通じて参加者の生の声を収集しやすくなります。

オンライン研修プログラム 

オンライン研修プログラムは、社員研修やスキルアップセミナーまで、企業内教育のあらゆる場面で活用されています。   LMS(学習管理システム)と連携すれば、個々の進捗状況を把握しやすくなり人材育成をよりスムーズに行うことが可能です。

オンラインイベント

オンラインイベントは、大規模な業界カンファレンスやバーチャル展示会、企業の新製品発表会や採用説明会など、従来リアルで行われてきた催しをインターネット上で行うというもの。   物理的な会場が不要なため、設営や運営にかかる時間とコストを大幅に削減できるだけでなく、地理的な制約なく国内外の幅広い層へアプローチできます。

ライブコマース  

ライブコマースは、アパレルやコスメ、食品、さらには家電製品に至るまで、様々な商品をリアルタイムの動画配信を通じて紹介・販売する新しいEコマースの手法です。   配信者(インフルエンサーや店舗スタッフなど)が商品の特徴や使い方を実演し、視聴者はコメント機能を通じてリアルタイムで質問したり、感想を共有できます。

オンライン作業会

オンライン作業会は、参加者が各自のタスクを持ち寄り、指定された時間にオンライン上の同じ仮想空間(ビデオ会議ツールなど)に集まって黙々と作業を進める形式の集まりです。「もくもく会」とも呼ばれています。   フリーランスやリモートワーカーが自宅での作業中に陥りがちな孤独感を軽減し、適度な緊張感と仲間意識の中で集中力を維持できるため人気があります。

オンライン配信にかかる費用目安 

オンライン配信にかかる費用は、使用するプラットフォーム、機材の質、必要なスタッフの人数などによって大きく変動します。YouTubeやZoomといった無料のプラットフォームを活用すれば、0円から始めることも可能です。   一方、大規模なイベントで会場を貸し切ってプロ仕様の機材や専門スタッフを手配する場合、会場費や人件費などを含めて80万円を超えるケースもあります。

オンライン配信を始めるためのステップ 

ここからは、オンライン配信をスムーズに始めるためのステップを解説していきます。

配信準備

オンライン配信では、スマートフォンを使った手軽な方法から本格的な専用機材の導入まで、目的に合わせた機材選びが重要です。   また、テーマや目的を明確にした企画立案、SNSを活用した積極的な集客活動、使いやすい配信ツールの選定、本番環境を想定したリハーサルと細かな設定確認を行い、万全の態勢で配信本番に臨みましょう。

オンライン配信ツールの選定 

次は、オンライン配信ツールの選定です。予算だけでなく、必要な機能(チャット、アンケート、録画など)、サポート体制の手厚さなどを総合的に比較検討し、自社の目的・スキルに合ったツールを選びましょう。   初心者の方は、マニュアルが充実していたり、直感的な操作で設定が完了したりするツールを選ぶと、スムーズに準備を進められます。

配信後のアンケートは忘れずに

配信終了後には、参加者に対してアンケートを実施しましょう。視聴者が「また観たい」と思う企画を立てるためには、参加者からの率直なフィードバックが参考になるためです。   匿名で回答できるオンラインツールを使えば、本音に近い意見や改善要望が集まりやすくなります。配信内容や進行、技術面(音声・映像の品質など)に関する意見を次回の施策に活かしましょう。

オンライン配信をスムーズに行うためのポイント

ここでは、オンライン配信をスムーズに進めるためのポイントを紹介します。

撮影機材の接続状況をチェックする

オンライン配信のクオリティは、映像と音声の質で大きく左右します。そのため、本番前は、カメラがPCに正しく接続されているか、マイクの音声入力レベルは適切かどうかを、一つひとつ丁寧にチェックしましょう。  

ネットワーク環境を確認する

視聴者にオンライン配信を快適に楽しんでもらうためには、クリアな映像と途切れのない音声が何よりも重要です。速度測定ツール(オンライン)を使って上り回線(アップロード)の速度を計測し、配信に必要な帯域が確保できているかを確認しましょう。

参加者への案内を徹底する 

配信日時や視聴用URL、参加に必要なIDやパスワード、推奨されるウェブブラウザや専用アプリのバージョンなど、オンライン配信の詳細を参加者へアナウンスしましょう。   初めてオンラインイベントに参加する層をターゲットにする場合は、図解入りの参加マニュアルを用意するのも親切です。

継続的に配信スケジュールを組む 

単発の配信で終わらせず、継続的にオンライン配信を実施しましょう。ファンを育成し、コミュニティを形成する上で効果的です。   「毎週水曜日の夜8時からは〇〇チャンネル」といったように、定期的な配信日や時間を設定するのがおすすめ。視聴者の生活リズムの中に自然と組み込まれ、習慣化を促すことができます。  

まとめ

オンライン配信は、インターネットを活用し音声・映像をリアルタイムまたはオンデマンドで届ける手法です。ライブ・オンデマンド・疑似ライブ・アーカイブといった形式ごとに特徴があり、ウェビナーや研修、ライブコマースなど多彩な用途で活用されます。   費用は無料ツール利用で0円から、大規模運営では数十万~数百万円規模。企画立案やツール選定、参加者案内といったステップを踏むことでスムーズな運営が可能になり、機材選定やリハーサル、ネットワーク確認を徹底し、配信後はアンケートで得た視聴者の声を次回に活かすことで、質の高い配信を実現できるでしょう。  

オンライン配信代行はAirzにお任せください

  Airzでは、企画立案からカメラやマイクなど機材の手配・セッティング、配信当日の運営オペレーション、視聴データのレポート作成までをワンストップで代行します。オンラインセミナーやウェビナー、社内研修など多様な用途に対応し、社内の負担を大幅に軽減しながら高品質な配信を実現できるのが強み。   豊富な実績に裏付けされた技術力で、安心・安全なライブ配信を提供いたします。ご検討の際はぜひお気軽にお問い合わせください。
  株式会社Airz:https://webinar.airz.co.jp/hybrid/

この記事を書いた人

宮崎 俊行

一橋大学 経済学部卒。新卒で楽天株式会社に入社し、楽天市場事業部にてECコンサルタント職に従事。その後、同グループのフランス拠点 PriceMinister S.A.Sへ海外赴任を経験。帰国後、株式会社DONUTSのジョブカン事業部でビジネスサイド統括責任者として活躍。2019年に株式会社Airzを設立し、代表取締役に就任。2020年コロナ禍によるウェビナー支援の重要性を強く感じ、ウェビナー代行・支援サービス『Airz Webinar』とハイブリッド配信支援サービス『Airz Hybrid』を開始。国際機関から省庁、東証プライム上場企業から中小企業まで300回以上の支援実績あり。

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