カンファレンスのハイブリッド配信とは?成功させるポイントとおすすめ配信業者7選

新型コロナ禍を経てカンファレンスのハイブリッド配信ニーズが飛躍的に高まりました。
オンラインイベントには会場費不要・場所を選ばず参加可能などメリットがある一方で「一方通行になり参加者が離脱しやすい」という課題も指摘されています。
そこで注目されたのがリアルとオンラインを組み合わせたハイブリッド配信です。
本記事ではカンファレンスとは何か、ハイブリッド配信の特徴ややり方、成功のポイントを解説し、最後にオンラインカンファレンスに強いおすすめ配信業者7社をご紹介します。
ハイブリッド配信の疑問を解消し、最適なパートナー選びまで一気にチェックしましょう。
目次
カンファレンスとは?ビジネスにおける役割と重要性
カンファレンス(conference)は英語で「会議」や「協議会」を意味し、ビジネス分野では100人以上が集まる大規模な会議を指すのが一般的です。
社内の小規模な打ち合わせ(ミーティング)とは異なり、カンファレンスでは業界の最新情報共有や重要課題の議論など公的・公式色の強い場となります。
対面で行われる従来型のカンファレンスでは、その場の熱気や直接対話による交流が魅力でした。一方で地理的・時間的制約から参加できる人が限られるというデメリットもあります。
そこで近年、この制約を克服しつつカンファレンス本来の双方向性を維持できる手法としてオンライン配信の活用が進み、さらに進化形としてハイブリッド配信が登場しました。
ハイブリッド配信とは?リアルとオンラインを組み合わせる新しい開催形態
ハイブリッド配信とは、会場開催(オフライン)とオンライン配信を組み合わせて同時に行うイベント開催方式です。
例えばカンファレンス会場に一部の参加者が集まりつつ、他の参加者は遠隔からZoom等で視聴・参加するような形態を指します。
参加者は現地参加とオンライン参加のどちらでも選べるため、誰でも参加しやすく感染症流行などのリスクにも柔軟に対応できるメリットがあります。
ハイブリッド配信の最大の特徴はリアルとオンライン双方の強みを活かせる点です。リアル会場ならではの臨場感や直接対話の機会を残しつつ、オンライン配信によって地理的な制約を超えて参加者を大幅に増やせます。
またライブ配信(単に会場の様子を映像中継するだけ)とは異なり、ハイブリッド配信では会場参加者とオンライン参加者が双方向に交流し積極的に参加できる仕組みを組み込めます。
例えばオンライン参加者向けのQ&Aセッションや投票機能を用意し、会場の登壇者とリモート参加者がリアルタイムで意見交換する、といった演出も可能です。
単に配信するだけでなく双方の参加者が一体感を持てる設計にすることで、オンラインでも「参加している感覚」が高まりカンファレンス全体の価値が向上します。
カンファレンスのハイブリッド配信を成功させるポイント
ハイブリッド配信を効果的に行うには、以下のポイントに注意して計画・準備を進めましょう。
綿密な計画とスケジュール策定
ハイブリッド配信を成功させるには、早い段階から計画的に準備を進めることが欠かせません。
まずはイベントの目的に応じて配信形式を選定し、必要な機材や人員、対応ツールを明確にしておくことが重要です。
Zoomウェビナー、YouTubeライブ、専用プラットフォームなど、選択肢によって準備内容は大きく異なります。
そのうえで、開催日までのスケジュールを細かく可視化し、工程ごとに担当者と期日を割り振ることで、関係者間の認識齟齬を防げます。
特に本番前には複数回のリハーサルを実施し、技術的なトラブルを未然に防ぐ体制づくりが不可欠です。
配信を前提に段取りを組み立て、役割と責任を明確にすることが、当日を安心して迎えるための鍵となります。
必要な機材の準備とテスト
カメラ・マイク・音響機材(ミキサー等)など、ハイブリッド配信に必要な機材を洗い出し、事前に十分テストします。
特に音声はオンライン参加者の満足度を左右する重要要素です。
エコー・ハウリング、ノイズ混入、音切れ、映像とのズレといったトラブルを防ぐため、本番前には会場とオンライン双方を含めたリハーサルを必ず実施しましょう。
マイクの位置や音量、スピーカー配置を最適化し、Zoomや配信ツール上で音声がクリアに聞こえるかをチェックします。
また、予備機材やバックアップ回線も必須です。
配信ツール(Zoom等)の活用と設定
ハイブリッド配信では一般的にZoomやYouTube Live、専用のイベントプラットフォームを使用します。
特にZoomは広く普及していますが、高品質な配信にはプロ仕様の機材と専門知識が必要です。
Zoomのウェビナー機能設定や画面共有、録画、視聴管理の設定など、ツールの適切な使い方も重要です。
社内に対応できる人材がいない場合は、専門業者に任せることを検討しましょう。
専門の配信業者の活用も検討
大規模イベントや重要なカンファレンスでは、配信業者に委託するのが最も確実な方法です。
業者であれば、企画段階からの相談、機材手配、当日の技術オペレーションまでを一括で対応してくれます。
スタッフはコンテンツや会場運営に集中できるため、全体の品質向上にもつながります。
近年はハイブリッド配信に強い業者も増えており、イベントの規模や内容に応じて適切なパートナーを選ぶことが成功の鍵になります。
オンラインカンファレンスに強い!ハイブリッド配信のおすすめ業者7選
ハイブリッド配信を成功させるためには、企画段階から技術面まで一貫して支援してくれる信頼できる業者の存在が不可欠です。
配信の専門業者に依頼すれば、機材準備や回線手配、ZoomやYouTubeの設定、当日の進行管理まで、すべてを任せることができます。
ここでは、オンラインカンファレンスやハイブリッドイベントに強みを持つ配信業者を7社ご紹介します。
それぞれ得意分野や価格帯が異なるため、目的や規模に応じて自社に合ったパートナーを見つける参考にしてください。
株式会社Airz

【特徴】
10名から3,000名規模まで対応可能な柔軟なハイブリッド配信支援
Zoom、Webex、YouTube、Teamsなど多様な配信ツールに対応
企画立案から当日の運営、アーカイブ動画の納品まで一貫したトータルサポート
専任コンサルタントによる進行管理と会場選定のサポート
映像・音響機材の手配やテクニカルリハーサルの実施
株式会社Airz(エアーズ)は、ハイブリッド配信サービス「Airz Hybrid」を提供しており、セミナー、シンポジウム、学会、研修、式典、株主総会など、さまざまなイベントの配信を支援しています。
同社は、企画段階から配信ツールの選定、会場の手配、映像・音響機材の準備、当日のオペレーション、アーカイブ動画の納品まで、イベントの成功に向けたトータルサポートを提供しています。
特に、ZoomやWebex、YouTube、Teamsなど、多様な配信ツールに対応しており、クライアントのニーズに合わせた柔軟な対応が可能です。
また、専任のコンサルタントが進行管理や会場選定をサポートし、テクニカルリハーサルを通じて本番に備える体制を整えています。
これにより、初めてハイブリッド配信を行う企業でも安心して任せることができます。
住所:〒106-0044 東京都港区東麻布3-8-2 麻布マルカビル4F
設立:2019年8月
URL:https://webinar.airz.co.jp/hybrid/
株式会社ライブ動画サポート

【特徴】
官公庁を含む豊富な動画制作・ライブ配信実績
企画・撮影・配信・研修までワンストップ対応
24時間以内の迅速対応と競合他社より安価な価格設定
株式会社ライブ動画サポートは、動画撮影やライブ配信の専門企業です。
官公庁や自治体を含む豊富な実績を持ち、動画の企画から撮影、配信、編集、研修・コンサルティングまでワンストップで提供しています。
利用者が初めてでも安心できるよう、初回問い合わせには24時間以内の迅速な対応を徹底。
また、親切丁寧なサポートと競合他社より安価な料金設定で、費用対効果の高い高品質な動画サービスを提供しています。
住所:〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町3-38 第5東ビル5階
設立:2018年12月18日
株式会社オープンNEO

【特徴】
ウェビナー・ハイブリッドイベント配信の専門会社
年間200件以上・10年以上の豊富な配信実績
全国各地への柔軟な出張対応(主要都市は格安料金)
株式会社オープンNEOは、ウェビナーやハイブリッドイベントの配信に特化した映像配信専門会社です。
豊富な配信ノウハウを持つスタッフが在籍し、10年以上の経験と年間200件以上の配信実績があります。
東京を拠点に全国各地での出張配信に柔軟に対応しており、主要都市への出張費用も格安に設定しています。
例えば、スタッフ2名・3時間対応の小規模配信プランを85,000円(税別)から提供するなど、リーズナブルな価格設定も魅力です。
プロ仕様の機材と技術で安定した高品質配信サービスを提供します。
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座一丁目22番11号 銀座大竹ビジデンス 2階
設立:2024年1月17日
URL:https://www.open-neo.co.jp/
らくらくカンファレンス(株式会社 AGRI SMILE)

【特徴】
学会運営を効率化するオールインワンシステム
オンライン・ハイブリッド開催に対応した双方向機能
多数の学会導入(延べ16万人超の利用実績)
らくらくカンファレンスは、学術大会や学会運営を効率化するオールインワンのクラウドシステムです。
オンライン開催およびハイブリッド開催に対応し、ポスターセッションをオンライン上で再現するなど双方向のコミュニケーションを実現します。
さらに会場受付や参加者の回遊を支援する機能も備え、現地開催の運営効率化にも貢献します。
多数の学会に導入され、延べ利用者数は16万人以上に達しています。
情報セキュリティマネジメントの国際規格ISO27001認証も取得しており、安全性・信頼性も確保されています。
住所:〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-28-5 Axle御茶ノ水102
設立:2018年8月31日
フリート合同会社(Fleeeet)

【特徴】
Zoom・YouTubeなど主要プラットフォームに対応
セミナーから音楽ライブ・結婚式まで幅広く配信
日本全国対応・圧倒的なコストパフォーマンス
Fleeeet(フリート合同会社)は、Zoomを中心にオンラインイベント配信を手掛けるスペシャリスト集団です。
企業ウェビナー、研修、学会から音楽ライブ、アイドルのファンミーティング、結婚式まで幅広いジャンルのオンライン配信をサポートし、これまでに500件以上の配信運営実績があります。
Zoom、Teams、YouTube Liveなど主要な配信プラットフォームに対応可能で、携帯電波が届く場所なら日本全国どこでも配信が可能です。
圧倒的なコストパフォーマンスで高品質な配信サービスを提供しており、上場企業の研修から政府案件まで多様なニーズに柔軟に応えています。
住所:〒164-0001 東京都中野区中野4-11-1-101
設立:2020年1月
株式会社ブイキューブ

【特徴】
業界最多のオンライン配信支援実績(年間7,800件)
専門スタッフ&自社スタジオによる高品質配信
セミナーからメタバースイベントまで多様な形式に対応
株式会社ブイキューブは、オンラインイベント配信サービスで業界トップクラスの実績と規模を誇る企業です。
セミナーやカンファレンスなどオンライン配信支援の年間実績は7,800件に上り、市場シェアNo.1を獲得しています。
ライブ配信に精通した専門スタッフと最新設備を備えた自社スタジオ(東京・大阪)により、高度な演出や安定した高品質配信を実現します。
販促・マーケティングイベント、社内イベント、学術大会から、株主総会やメタバースを活用したバーチャルイベントまで、多様な形式のイベント配信にワンストップで対応できる点が強みです。
住所:〒108-0072 東京都港区白金1-17-3 NBFプラチナタワー16階・17階
設立:1998年10月
URL:https://jp.vcube.com/eventdx-7
株式会社フェイクスター

【特徴】
2015年開始、配信800本以上の豊富な実績
上場企業・官公庁を含む300社以上が利用
企画から撮影・配信・映像制作まで高品質ワンストップ対応
株式会社フェイクスターは、映像制作・配信のプロフェッショナル集団で、2015年からライブ配信事業を展開しており、累計800本以上の配信実績があります。
YouTube Liveやニコニコ生放送、Zoomウェビナーなどあらゆるプラットフォームでの配信代行に対応し、複数のプラットフォームへの同時配信や録画も可能です。
企業のオンラインイベント(セミナー・カンファレンス)や音楽ライブ、eスポーツ大会、株主総会など幅広いジャンルの配信経験があり、上場企業や官公庁を含む300社以上がサービスを利用しています。
企画から撮影、配信、映像制作まで高品質なワンストップサービスを提供しています。
住所:〒171-0014 東京都豊島区池袋2-42-6 倉田ビルB1
設立:2014年5月1日
URL:https://fakestar.net/hybrid
まとめ|目的に合った業者を選び、失敗しない配信を実現しよう
カンファレンスのハイブリッド配信は、適切に計画・運用すれば参加者規模拡大や満足度向上につながる一方、準備不足ではトラブルのリスクも伴う繊細な取り組みです。
成功のポイントは、目的や規模に応じた最適なパートナー選びにあると言えるでしょう。
今回紹介したように、ハイブリッド配信に強い業者でもそれぞれ得意分野や提供形態が異なります。
自社のイベントの目的(情報発信重視か交流重視か等)や予算、求めるクオリティ水準に合わせて、もっとも信頼できる配信サポートを行ってくれる業者を選定してください。
もし「どの業者が良いか迷ってしまう」「まずは専門家に相談したい」という場合は、ぜひAirzにお問い合わせください。
Airzなら無料相談を受付中で、経験豊富なスタッフが最適なハイブリッド配信プランについてアドバイスしてくれます。
自社だけで抱え込まずプロの力を上手に借りて、失敗のないハイブリッド配信で貴社のカンファレンスを成功させましょう。