セミナーをライブ配信する方法とは?メリットやおすすめの配信業者も紹介!

これまでのセミナーは、参加者に会場まで足を運んでもらったうえで開催する方式が一般的でした。しかし、近年ではセミナーをオンラインでライブ配信する企業が増えてきています。セミナーのライブ配信を検討しているものの、「どのように進めていけばいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、セミナーをライブ配信するために必要な準備やメリットについて解説します。おすすめの配信業者も紹介するので、セミナーのライブ配信を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
セミナーをライブ配信するための準備
セミナーをライブ配信する際は、以下の4つの準備が必要です。
- ・配信プラットフォームを決める
- ・機材を準備する
- ・コンテンツを作成する
- ・リハーサルを行う
それぞれの準備について、詳しく解説します。
配信プラットフォームを決める
まず初めに、セミナーをライブ配信する際の配信プラットフォームを決めましょう。配信プラットフォームは、以下の3つが代表的です。
- ・Zoom
- ・Youtube Live
- ・Microsoft Teams
それぞれの特徴を詳しく解説します。
Zoom
Zoomでセミナーをライブ配信する際は、「Zoomウェビナー」と呼ばれるサービスを活用します。Zoomウェビナーは、Q&Aや投票、アンケートといった機能が充実しており、クローズドな環境で開催できる点が大きな特徴です。この特徴により、やや機密性がある情報もライブ配信で見せられます。
双方向コミュニケーションが可能なため、参加者のアウトプットが重要なセミナーも開催できる点も魅力です。ただし、無料アカウントの場合は、配信時間や参加人数に制限があるので注意しましょう。
Youtube Live
Youtube Liveは、動画配信サイト「Youtube」のライブ配信サービスです。URLをクリックするだけで簡単にライブ配信に参加できる手軽さが、大きな特徴といえます。公開設定を変更することで、大人数かつ世界中に配信可能なため、大人数に向けた配信に適したプラットフォームです。
また、ライブ配信は配信終了後に自動でアーカイブされます。そのため、ライブ配信を録画・保存する手間がかかりません。ただし、Youtube Liveは匿名で参加できることから、正確な参加者リストの取得が難しい点には注意が必要です。
Microsoft Teams
Microsoft Teamsには「Teamsウェビナー」という拡張機能があり、この機能を活用すればセミナーをライブ配信できます。参加者の定員は1,000人のため、大規模なセミナーでも十分に対応可能です。
Teamsウェビナーのライブ配信は、Microsoftのアカウントがなかったり、Teamsのアプリを持っていなかったりしても、匿名で参加できます。そのため、セミナーへの参加のハードルが低くなる点がメリットです。
また、Teamsウェビナーは登録フォームを作成できます。登録フォームを活用すれば、参加申し込みや招待メールの送信などをツール内で完結可能です。この特徴により、参加者が大人数の場合でも管理のコストが軽減されます。
機材を準備する
配信プラットフォームを決めた後は、機材を準備しましょう。ライブ配信に必要な機材は、配信の規模や品質で異なります。小規模セミナーであれば、PCまたはスマートフォン、カメラ、マイク、インターネット環境があれば可能です。マイクは内蔵でも問題ありませんが、外付けマイクのほうが音質は優れています。
高品質な配信には、外付けビデオカメラやオーディオインターフェイス、ミキサー、スイッチャー、キャプチャーボードなどが必要です。オーディオインターフェイスはマイク入力、ミキサーはマイクを複数使用する場合の音量調節、スイッチャーは映像・音声切替、キャプチャーボードは映像出力といった役割があります。
コンテンツを作成する
セミナーのライブ配信を成功させるには、事前準備が重要です。目標やターゲットに合わせた見やすいスライドを準備し、フォントサイズやグラフなどを工夫してわかりやすいコンテンツに仕上げれば、参加者の満足度が高まります。
コンテンツの流れを設計し、興味を維持する台本を作成、スタッフで共有することも大切です。複数人で資料の見やすさや時間配分をチェックし、課題を本番前に改善しましょう。これらのステップを確実に実行すれば、参加者に伝わりやすいセミナーを実現できます。
リハーサルを行う
セミナーのライブ配信を成功させるには、本番前のリハーサルが必要不可欠です。リハーサルを行い、機材の接続確認や時間配分の適切さ、視聴者画面での資料の見やすさなどをチェックします。
リハーサルを通じて課題や改善点を洗い出し、本番までにセミナーをブラッシュアップすることも重要です。課題や改善点を洗い出すことで、想定されるトラブルを防ぎ、スムーズな進行が可能となります。
また、事前準備と確認を徹底することで、ライブ配信によるセミナーを円滑に進めていくことが可能です。リハーサルによってセミナーを成功へと導くことができれば、参加者に満足度の高い体験を提供できるでしょう。
セミナーをライブ配信するメリット
セミナーをライブ配信する際のメリットは以下の3つです。
- ・費用を抑えられる
- ・参加者の反応を確認できる
- ・配信を動画として活用できる
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
費用を抑えられる
ライブ配信を利用したセミナーは、対面型セミナーに比べ大幅なコスト削減が可能です。会場費や運営スタッフの人件費が不要となるため、主催側の費用負担を抑えられます。また、参加者は移動に伴う交通費を節約でき、どこにいても通信環境と機材さえあればセミナーに参加可能です。
さらに、資料をデジタル形式で提供すれば印刷費用を抑えられるため、環境負荷の軽減にも貢献します。これにより、主催者と参加者双方に費用面のメリットが生まれるとともに、効率的かつ環境に優しいセミナー開催を実現可能です。
参加者の反応を確認できる
セミナーをライブ配信する場合、チャットやアンケート機能を活用することで、参加者の反応をリアルタイムに確認可能です。コメント共有ツールを併用すれば、複数プラットフォームでも意見を拾いやすくなります。
このような双方向のコミュニケーションは、参加者の参加意識が高まるため、セミナーに活気が生まれます。また、終了後のアンケートで感想や改善点を把握すれば、次回の配信の質が大きく向上するでしょう。配信の質を高めていくためには、参加者の声を積極的に取り入れていくことが大切です。
配信を動画として活用できる
セミナーのライブ配信は、動画として活用可能です。ライブ配信を録画すれば、その動画を多彩なコンテンツとして再利用できます。編集を加えて価値を高めたり、参加者の反応が良かったものは有料コンテンツとして販売したりすることも可能です。
録画した動画はオンデマンド配信で当日参加できなかった人にも提供できるため、社内資料や営業ツールとしても活用できます。録画した動画を編集してダイジェストやハイライトを作成すれば、新たな視聴者層を引きつけることもできるでしょう。このように、動画の有効活用は、セミナーの価値を何倍にも広げることにつながります。
セミナーをライブ配信する際のポイント
セミナーをライブ配信する際は、以下の3つのポイントを意識しましょう。
- ・トラブルの発生を考慮する
- ・参加者への事前案内を忘れずに行う
- ・双方向のコミュニケーションを心がける
これらのポイントを意識してセミナーをライブ配信することで、参加者が満足できるセミナー配信を実現可能です。それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
トラブルの発生を考慮する
セミナーをライブ配信する際、セミナー中に機材トラブルが発生する可能性があります。リアルタイムで配信する以上、機材トラブルによる映像停止や音声の乱れはなるべく避けたいところです。
機材トラブルの可能性が少しでも低くなるよう、まずは本番前に映像や音声がきちんと機能するかどうか確認しましょう。機材トラブルや接続ミスは参加者のストレスになるため、離脱や企業イメージの低下を招く恐れがあります。リハーサルで問題がないかチェックし、万一のトラブルに備えて対応策を決めておくことが大切です。
例えば、サブPCやポケットWi-Fiを用意するなど、トラブルが発生した際のバックアップシステムを整えることをおすすめします。リアルタイム配信では映像停止や音声乱れなどのリスクがあるため、これらの対策でスムーズなセミナーを行い、参加者に満足してもらえるよう心がけましょう。
参加者への事前案内を忘れずに行う
セミナーをライブ配信する際は、参加者への事前案内を忘れずに行いましょう。セミナーの日時や配信リンク、接続手順などを分かりやすく伝えることが大切です。推奨ブラウザや質疑応答の方法なども案内しておけば、セミナーを視聴する際のトラブルを未然に防げます。
また、セミナー当日はリマインドでライブ配信への参加を後押しし、初めての人にも丁寧に接続手順を説明することが大切です。こうしたきめ細やかな配慮を意識し、参加者がスムーズにセミナーに参加できるようにすれば、満足度の高い配信を実現できます。
双方向のコミュニケーションを心がける
セミナーのライブ配信では、双方向のコミュニケーションを心がけましょう。会場型セミナーでは参加者の反応を直接確認できますが、ライブ配信では相手の顔が見えず、反応がつかみにくいです。しかし、チャットやスタンプなどを活用すれば参加者の反応を確認できるようになります。
リアルタイム配信という利点を活かし、Q&Aや投票機能を活用して参加者との交流を深めるのもおすすめです。こうした工夫で、企業からの一方通行ではなく、参加者とつながる活気あるセミナーになります。
セミナーをライブ配信する際におすすめの配信業者5選
リアルタイムにセミナーを配信するライブ配信では、基本的に失敗は許されません。機材の選定やセミナーの進行など、不安な部分がある場合はプロの配信業者に運営を依頼するとよいでしょう。
ここからは、セミナーをライブ配信する際におすすめの配信業者を5社紹介します。
- ・株式会社Airz
- ・株式会社グローバルリンクジャパン
- ・パンダスタジオ
- ・ライブカム
- ・株式会社アバンク
それぞれの会社の特徴を、詳しく見ていきましょう。
株式会社Airz

株式会社Airzは、会場参加とオンライン参加を併用したライブ配信である「ハイブリッド配信」を提供している配信業者です。10名規模のイベントから3,000名規模のイベントまで幅広く対応しており、支援実績は1,000回を突破しています。(2025年4月時点)
ZoomやYoutube、Teamsなど主要な配信ツールにはすべて対応しているほか、進行管理からアーカイブ動画納品に至るまでのすべてをサポートしている点が魅力です。確かな実績と充実のサポート体制が整っており、初めてセミナーをライブ配信する場合でも安心です。
特に、入念な音声出力のチェックと高画質な映像をキープするための環境構築に定評があるため、主催者・参加者ともに満足できるセミナー配信を実現できるでしょう。
株式会社Airz
住所:東京都港区東麻布3-8-2 麻布マルカビル4F
URL:https://webinar.airz.co.jp/hybrid/
株式会社グローバルリンクジャパン

株式会社グローバルリンクジャパンは、官公庁や業界団体、教育機関など多様な分野での支援実績がある配信業者です。それぞれの業界のニーズに対応しており、安定した配信環境とスムーズな運営を実現できます。
配信内容を自由に設定できる点も大きな特徴です。司会、カメラマンの有無や配信時間などを企業のニーズに合わせて設定できます。セミナーと関連性の高い講演者・講師を派遣することも可能です。ビジネススキルやカウンセリング、美容など、さまざまなジャンルの講演者・講師の派遣に対応しています。
株式会社グローバルリンクジャパン
住所:東京都中央区日本橋1-13-1 日鉄日本橋ビル3階
URL:https://www.globallinkjapan.com/
パンダスタジオ

パンダスタジオは、撮影スタジオ事業や中継配信事業、レンタル機材事業などさまざまな事業を展開しているライブスタジオです。さまざまなプラットフォームの同時生中継に対応しており、TwitchやAbemTV、LiveStreamなどの各チャンネルに向けて同時に配信できます。
他言語に対応しているのもパンダスタジオの強みです。日本語はもちろん英語や中国語にも対応しているため、世界に向けた配信を実現できます。海外にも拠点があり、全国・海外に出張対応している点も魅力です。
パンダスタジオ
住所:東京都中央区日本橋浜町2-62-6 日本橋浜町Kビル
URL:https://www.pandastudio.tv/business/live/
ライブカム

ライブカムは、映像歴30年の確かな技術と実績を兼ね備えた配信業者です。オンラインセミナーや講演会ライブ配信、ハイブリッド配信などさまざまなライブ配信に対応しています。正社員への教育が徹底されており、配信管理やスイッチャーなどトータルで対応可能です。
低価格で安心・安全なライブ配信を行えるのが強みとなっており、最も低価格なライトプランは75,000円(税別)で提供しています。さらに出張料無料で全国対応しているため、費用を抑えつつライブ配信したい場合に有力な選択肢となるでしょう。
ライブカム
住所:東京都八王子市散田町3-18-15
URL:https://www.live-cam.online/company
株式会社アバンク

株式会社アバンクは、2010年からライブ配信サービスを開始している実績豊富な配信業者です。Youtube LiveやZoom、Facebook Liveなどさまざまなプラットフォームでの配信実績があります。
オンリープランやベーシックプランなど5つのサービスプランがあり、配信規模に適したプランを選択可能です。各プランにはサービス内容の詳細が記載されており、対応していない項目であってもオプションで追加できる場合があります。企画段階よりヒアリングを行い、内容に適したプラットフォームの選定も行っているため、質の高いライブ配信を実現できるでしょう。
株式会社アバンク
住所:東京都新宿区北新宿1-36-6 ダイナシティ西新宿 B1F
URL:https://abank.co.jp/livestreaming/
セミナーのライブ配信は配信業者への依頼がおすすめ
セミナーをライブ配信するには、配信プラットフォームの決定や機材の選定などさまざまな準備が必要になります。また、リアルタイムで配信を行う以上、トラブルの発生などでライブ配信が失敗に終わってしまうのは出来る限り避けたいです。
セミナーのライブ配信を成功させたいなら、配信のスペシャリストである配信業者に依頼するとよいでしょう。
どの配信業者に依頼するか迷ってしまう場合は、株式会社Airzの「Airz Hybrid」がおすすめです。さまざまな規模の配信実績があり、進行管理からアーカイブ動画納品に至るまでのすべてをサポートしています。
ハイブリッド配信だけでなくオンラインのみの開催にも対応しているため、ご検討の際はぜひお気軽にお問い合わせください。
株式会社Airz:https://webinar.airz.co.jp/hybrid/