ハイブリッドセミナー(講演会)とは?開催メリットや機材の選び方を紹介

セミナーや講演会を開催する形式として、ハイブリッドセミナー(講演会)が注目されています。オンサイトとオンラインの両方でセミナーを開催し、参加者との双方向性を重視したイベントです。
ハイブリッドセミナーを開催するのであれば、メリットや機材の選び方を抑えておくといいでしょう。本記事ではハイブリッドセミナーについて配信サポート・代行業者目線で詳しく解説します。ハイブリッドセミナーの開催を検討されている方は最後までご覧ください。

ハイブリッドセミナーとは

オンサイトでもオンラインでも参加できるハイブリッドセミナーについて、以下の3つの視点で解説します。

・ハイブリッドセミナーに注目が集まる理由
・ハイブリッドセミナーの種類
・ハイブリッドセミナーとウェビナーの違い

それぞれについて見ていきましょう。

ハイブリッドセミナーに注目が集まる理由

ハイブリッドセミナーは、参加者がオンサイトでもオンラインでもセッションに参加できる環境を整えた形式です。参加者は自身のスケジュールや好み、居住地に応じて参加方法を選択できます。オンサイトのセミナーには参加できなかった人にも、手軽に学び合う機会を提供可能です。
オンラインでのセミナーが普及している一方で、対面で交流できるセミナーを重視する声もあがっています。両方のニーズに対応できるハイブリッドセミナーは、今後も利用が拡大していくでしょう。オンライン配信の技術や機材が進化してきたため、質の高いハイブリッドセミナーの実現を後押ししています。

ハイブリッドセミナーの種類

ハイブリッドセミナーには主に以下の4つの種類があります。

・インタラクティブなワークショップ型のセミナー
・講演会やプレゼンテーションが主体のセミナー
・オンサイトとオンラインの双方に焦点を当てたセミナー
・オンサイトを重視しつつオンライン配信するセミナー

目的に合わせて種類を選べるのがハイブリッドセミナーの特徴です。

ハイブリッドセミナーとウェビナーの違い

ハイブリッドセミナーと似た形式にウェビナーがあります。ウェビナーはウェブセミナーの略でオンラインでのセミナーを指す言葉です。オフサイトと組み合わせて行うハイブリッドセミナーとは異なり、主にオンライン空間のみで行われます。 ハイブリッドセミナーは、オンラインとオンサイト参加者を同時に受け入れる形式であり、双方向のコミュニケーションを取りいれる点もウェビナーと異なる点です。

ハイブリッドセミナーのメリット

ハイブリッドセミナーには主に以下のメリットが存在します。

・幅広い参加者にリーチできる
・広い会場を用意せずに開催できる
・リアルタイムの双方向コミュニケーションができる

オンラインを併用するハイブリッドセミナーには、地理的な制約に囚われず世界中から参加できます。距離を理由にあきらめていた人も、参加できるようになり幅広い参加者にリーチ可能です。
これまでオフサイトの会場でセミナーに参加していた人のなかには、オンラインを選ぶ参加者もいるでしょう。オンラインに人が移行する分、オフサイトの会場を変更しコスト削減が実現可能です。
また、リアルタイムでの双方向コミュニケーションや、オンサイトでしか体験できない交流もハイブリッドセミナーであれば提供できます。

ハイブリッドセミナーのデメリット

一方で、ハイブリッドセミナーのデメリットとしては以下の点があげられます。

・技術的な問題
・配信に伴うコスト
・オンサイトとオンラインの交流の格差

オンライン配信には安定したインターネット環境や適切な機材が必須です。単純にオフサイトで開催していたセミナーをオンラインで配信すればいいわけではありません。満足度の高いハイブリッドセミナーを実現するには、クリアすべき技術的な問題がいくつか存在します。
またオンライン配信をスムーズに行うには、準備と管理にコストがかかります。オフサイトだけで開催するよりも、ハイブリッドセミナーの方がコストがかかってしまうケースも多いです。
セミナー参加者に同等の体験を提供するための工夫や、オンサイトとオンライン参加者の間に生じるかもしれない交流の格差をどのように解消するかという課題もあります。多様なニーズに応えられるハイブリッドセミナーを開催するには、デメリットを克服しなければならないのです。

ハイブリッドセミナー開催のポイント

実際にハイブリッドセミナーを開催する際に、おさえておきたいポイントが3つあります。

・セミナーのテーマとターゲットの設定
・インタラクティブなセッションの企画
・事前準備と当日の流れについて

それぞれについて順番に説明します。

セミナーのテーマとターゲットの設定

ハイブリッドセミナーのテーマ設定は企画の骨格です。参加者が興味を持ちやすいテーマや、時事にマッチした内容を選びましょう。
ターゲットとなる参加者層を明確に定め、適切なプログラム作りを心がけなければなりません。若手起業家をターゲットにするセミナーを行う場合、最新のビジネストレンドやイノベーションに焦点を当てると良いでしょう。業界のベテランを対象とするのであれば、深い専門知識や成功事例の共有が重視されます。
ターゲットが明確であれば、効果的な広告戦略や口コミ促進を実施し、セミナー参加者を集められるでしょう。

インタラクティブなセッションの企画

インタラクティブなセッションは、セミナー参加者に積極的な参加を促し満足度を高めます。ブレイクアウトセッションやグループワークによって、参加者同士のディスカッションを促せます。
リアルタイムのアンケートやクイズをセミナーに取り入れれば、オンライン参加者も交流に参加可能です。事例研究やロールプレイは、実践的なスキルの習得や新たな視点の獲得にもつながるでしょう。セミナーを通じて得られるユニークな体験は、参加者の学びと共感を深めるきっかけになるはずです。

事前準備と当日の流れについて

ハイブリッドセミナーを成功させるには事前準備が重要です。計画段階からコミュニケーションチャネルの確保や参加方法の案内など、細かな点に注意を払いましょう。
セミナー当日はスケジュール厳守が不可欠です。オフライン会場の設営やオンラインサーバーのチェックなど、開始前の準備にも十分な時間を割きましょう。トラブルにスムーズな対応ができるようバックアップ体制も整えておくべきであります。
セミナー参加者からのフィードバックを収集し、改善点があれば次回のセミナーに活用しなければなりません。

ハイブリッドセミナーで使用する機材の選び方

ハイブリッドセミナーを成功させるには、適切な機材選びが重要です。使用する機材の選び方を3つの視点で説明します。

・音響装置とそのセッティング
・録画用機材とストリーミングクオリティ
・スピーカー選定時の留意点

ハイブリッドセミナーを成功に導くために、一つひとつ理解してください。

音響装置とそのセッティング

ハイブリッドセミナーで重要な要素のひとつが音響装置です。明瞭でクリアな音声はオンサイト参加者だけでなく、オンラインで参加する人々にも重要です。
まず、高品質なマイクの選択が必要です。環境のノイズをキャンセルする機能を持つマイクが推奨です。スピーカーやアンプも高品質なものを選びましょう。マイクとスピーカーの距離や配置に注意してセッティングし、セミナー中のハウリングなどのトラブルを予防します。 オンライン参加者のためのストリーミング音声も忘れずに確認しましょう。ライブストリーミング用のオーディオインターフェースを通して、オンライン参加者にもセミナー内容をクリアに届けなければなりません。

録画用機材とストリーミングクオリティ

オンライン参加者に配信する映像の品質は、ハイブリッドセミナーの印象を大きく左右します。高解像度のカメラや三脚、照明などの録画用機材を用意しましょう。複数の角度からの映像を提供すれば、オンライン参加者もセミナー会場にいるかのような臨場感を味わえるでしょう。
ストリーミングのクオリティを確保するには、高速かつ安定したインターネット接続が不可欠です。ストリーミングする際のハードウェアやソフトウェアの選定も重要です。ライブストリーミングのクオリティを左右するエンコーダーは、高品質なストリーミングを実現できるものを選びましょう。

スピーカー選定時の留意点

スピーカーを選定する際には、セミナー会場のサイズや形状を考慮しましょう。大きい会場では多くのスピーカーユニットが必要であり、会場が小さければは明瞭かつ適切な音量のコントロールが求められます。
適切な場所にスピーカーを設置すれば、セミナー会場全体に均一な音量と明瞭な音声を届けられます。オンサイト参加者とオンライン参加者のバランスを考慮し、どちらの参加者にも公平な聞こえやすさを提供しましょう。

ハイブリッドセミナーのインタラクションを高める方法

ハイブリッドセミナーや講演会を成功させるには、参加者とのインタラクションがポイントです。インタラクションを高めるには、以下の3つの点を考慮しなければなりません。

・インタラクティブセッションの設計
・オンサイトとオンライン参加者のバランス
・質問やフィードバックを促す工夫

順番に見ていきましょう。

インタラクティブセッションの設計

インタラクティブなセッションを設計する際には、セミナー参加者が自然に発言や議論に参加できる仕組みが大切です。小規模なブレイクアウトセッションを設ければ、密接な意見交換が行われ、興味のあるテーマについて深掘りすることができます。リアルタイムの投票やクイズ形式での参加を促せば、アクティブな学びが促進されます。
インタラクションを高めるには、セッション中に参加者からのフィードバックを得る時間設定が有効です。集団の中でも個々の声がきちんと反映される場を実現しましょう。

オンサイトとオンライン参加者のバランス

ハイブリッドセミナーでは、オンサイトとオンライン両方の参加者に対して等しくインタラクションの場を提供しなければなりません。適切なテクノロジーを選定し、オンライン参加者がセッションに積極的に参加しやすいようなプラットフォームの利用や、議論ができるようなセッション構造にしましょう。
両者間で情報共有の時間差が生じないよう、リアルタイムでのコミュニケーションが大切です。オンサイトとオンライン双方の環境を整えることで、ハイブリッドセミナーのインタラクションの質が大きく向上いたします。

質問やフィードバックを促す工夫

セミナーや講演会における質問やフィードバックは重要なインタラクションの一つです。セミナー参加者が気軽に質問できる環境を整えるには、匿名で質問が投稿できるシステムの導入や事前に質問を受け付ける時間の設定などの工夫が求められます。
セッション進行中にリアルタイムで質問を取り上げたり、質問へのフィードバックに十分な時間を割いたりするのも効果的です。セミナー参加者とスピーカーの間で建設的な対話がなされるよう、インタラクションを一層促進しましょう。

ハイブリッドセミナーの今後の展望

さまざまな分野で注目度が高まっているハイブリッドセミナーの今後について、以下の3つの視点で解説します。

・デジタルテクノロジーの進化と影響
・今後のイベント企画におけるトレンド
・持続可能なセミナー運営への寄与

ハイブリッドセミナーの開催を検討している方は、ぜひ今後の参考にしてください。

デジタルテクノロジーの進化と影響

高品質なハイブリッドセミナーを行うには、最新のデジタルテクノロジーは欠かせません。高度な映像配信技術やリアルタイムでの対話機能、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を活用したプレゼンテーションなど、テクノロジーの進化がセミナー参加者の体験を大きく変えています。
セミナー参加者に喜ばれるハイブリッドセミナーを開催するのであれば、デジタルテクノロジーの進化をチェックしておくといいでしょう。

今後のイベント企画におけるトレンド

イベント企画自体も年々新しい形が生まれています。ハイブリッドセミナーも例外ではなく、さらなる革新が求められています。よりパーソナライズされた体験やサステナビリティへの配慮、参加者同士のネットワーキングの機会の提供などがハイブリッドセミナーに求められている役割です。トレンドを把握して実現していくのが、今後のイベント企画において鍵となります。

持続可能なセミナー運営への寄与

持続可能性は、現代社会における企業やイベント運営者の大きな課題の一つです。ハイブリッドセミナーは、参加者が会場に足を運ばなくても参加できるため、環境負荷の削減に役立ちます。デジタルツールを駆使して効率的かつ効果的な情報提供が実現できるため、リソースの有効活用も実現できるでしょう。

ハイブリッドセミナーの配信代行業者をお探しなら

安全安心な配信を心がけたい、自社ではリソースが足りないという方は、配信代行業者に依頼するのもおすすめです。 Airz Hybrid(エアーズ ハイブリッド)では、オンライン配信からハイブリッド配信実施における企画からフォローまで一気通貫でサポートしているので、疑問や課題があれば、些細なことでもお気軽にご相談ください! Zoom、Cisco Webex、Vimeo、Microsoft Teamsなど各種ツールでの配信に対応しています。
ハイブリッド配信のAirz:https://webinar.airz.co.jp/hybrid/

この記事を書いた人

宮崎 俊行

一橋大学 経済学部卒。新卒で楽天株式会社に入社し、楽天市場事業部にてECコンサルタント職に従事。その後、同グループのフランス拠点 PriceMinister S.A.Sへ海外赴任を経験。帰国後、株式会社DONUTSのジョブカン事業部でビジネスサイド統括責任者として活躍。2019年に株式会社Airzを設立し、代表取締役に就任。2020年コロナ禍によるウェビナー支援の重要性を強く感じ、ウェビナー代行・支援サービス『Airz Webinar』とハイブリッド配信支援サービス『Airz Hybrid』を開始。国際機関から省庁、東証プライム上場企業から中小企業まで300回以上の支援実績あり。

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