テレワークの浸透で、Web会議ツールはビジネスで欠かせないものとなりました。社内のコミュニケーションだけではなく、顧客や取引先など外部とのコミュニケーションでも利用するため、導入の際は徹底的に比較し、検討する必要があるでしょう。今回のブログでは人気ツールのZoomとTeamsの機能や特徴をまとめています。ぜひツール選定の情報としてお役立てください!
ZoomとTeamsを徹底比較!
ZoomとTeamsには、大きく分けてミーティング機能とウェビナー機能があります。今回はそれぞれの機能と料金体系を一覧にまとめました。
【Zoom vs Teams】ミーティング機能
Zoom | Teams | |
会議の長さ | 最大24時間
※無料版:最大40分 | 最大30時間
※無料版:最大60分 |
録画・録音 | ◯
※無料版:ローカル保存のみ | ◯
※有料版のみ |
参加人数 | 最大100〜500名
※契約プランによって最大数は変動 ※大規模ミーティングのアドオンを追加すると1,000名まで拡張可能 ※無料版:100名 | 最大300名
※無料版:100名
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外部ユーザーの招待 | ◯ | ◯ |
バーチャル背景 | ◯ | ◯ |
背景のぼかし | ◯ | ◯ |
画面共有 | ◯ | ◯ |
チャット | ◯ | ◯ |
ファイルの送受信 | ◯ | ◯ |
会議中の挙手 | ◯ | ◯ |
ブレークアウトルーム | ◯ | ◯ |
遠隔操作 | ◯ | ◯ |
外部ツール連携 | ◯ | ◯ |
多言語対応 | 通訳者の音声を別チャネルに設定でき、参加者が希望の言語チャネルで会議に参加可能
※自動通訳ではありません | チャットのテキストを自動翻訳できる
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料金プラン |
※毎月請求の場合の料金
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※年間契約・自動更新の場合の料金 |
※参考:Zoomミーティング公式サイト
※参考:Teams公式サイト
【Zoom vs Teams】ウェビナー機能
ZoomとTeamsにはウェビナー機能があります。Teamsには「Teamsウェビナー」と「Teamsライブイベント」の2種類がありますが、本ブログでは配信スタイルが一方通行である「Teamsライブイベント」を比較対象とします。
※Teamsウェビナーは主催者と参加者の対話を想定して設計されており、一般的なビジネスセミナーよりもオンライン授業向けの機能です。
Zoomウェビナー | Teamsライブイベント | |
ウェビナーの長さ | 最大30時間 | 最大4時間 |
録画・録音 | ◯ | ◯ |
参加人数 | 最大500名〜10,000名
※最大人数は契約プランによって異なる ※10,000名以上に拡張することも可能 | 最大10,000名
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外部ユーザーの招待 | ◯ | ◯ |
バーチャル背景 | ◯ | ◯ |
画面共有 | ◯ | ◯ |
チャット | ◯ | なし |
Q&A | ◯ | ◯ |
投票 | ◯ | なし |
挙手 | ◯ | なし |
参加者レポート | ◯ | ◯ |
YouTubeとの配信連携 | ◯ | ◯ |
申し込みページの作成 | ◯ | なし |
料金プラン | Zoomプロプラン以上の有料ライセンスにZoomウェビナーのアドオン(別料金)を追加します。
※毎月請求の場合の料金 | Office 365 Enterprise E1、E3、E5 ライセンス、または Office 365 A3、A5 ライセンスにTeamsライブイベント機能が含まれます。
※年間契約・自動更新の場合の料金
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※参考:Zoomウェビナー公式サイト
※参考:Teamsライブイベント公式サイト
Zoomの特徴・メリット
Zoomは知名度が高く、仕事だけではなくプライベートでも利用している人が多いWeb会議ツールです。シンプルで使いやすいユーザーインターフェースと安定した通信品質が特徴です。Zoomは社外とのWeb会議が多い企業やウェビナーを定期的に実施している企業におすすめです!
メリット1:社外のユーザーを招待しやすい
スケジュールしたZoomミーティング/ZoomウェビナーのURLを共有するだけで、社内外のユーザーを会議やウェビナーへ招待できます。Zoomアカウントを持っていない人でも簡単に会議やウェビナーへ参加可能。シンプルなデザインで直感的に操作できるため、普段Zoomを使用していない社外ユーザーを招待しやすくなっています。
メリット2:通信品質が安定している
ZoomでWeb会議を1時間おこなった場合、通信量は約600MBと言われています。これはYouTubeを中画質で視聴した際と同等であり、Zoomでは通信量を抑えながらスムーズにWeb会議やウェビナーを実施できることが分かります。
メリット3:ウェビナー機能が充実している
チャット、Q&A、ライブ投票など、ウェビナーに欠かせない機能が揃っています。加えて、簡単にYouTubeやFacebookと連携させることができ、外部の配信プラットフォームでウェビナーの同時配信が可能です。
Teamsの特徴とメリット
Microsoft Teamsはテレワークが浸透したことによって、Officeユーザーには欠かせないコミュニケーションツールとなりました。Web会議はもちろん、普段のチャットや音声通話、ファイル共有や共同編集もできる点が特徴です。Office製品を活用した組織内のコミュニケーションが活発な企業におすすめです。
メリット1:Officeと連携して業務効率化を図れる
TeamsはWeb会議やウェビナーも実施できる、ビジネスチャットツールです。Word、Excel、PowerPointなどのファイルをチャットで共有し、そのままTeamsアプリ上で開いて共同編集ができます。いちいちWordなどを立ち上げる必要がないため、業務効率化を図れます。
メリット2:社内ミーティングや音声通話を気軽に開始できる
Teamsカレンダーから社内ミーティングを登録すると、自動でミーティングURLが発行されカレンダーに記載されます。そのため、わざわざミーティング参加者にURLを送付する必要がありません。また、TeamsではLINE通話のように簡単に1対1やグループ通話を開始できます。
メリット3:文字起こし機能で議事録作成の時間を短縮できる
TeamsのWeb会議には、参加者の発言を自動で文字起こしする機能があります。文字起こしを活用することで、会議中に必死でメモを取ったり、確認のために録音データを聞き直したりする手間を省けます。
ZoomとTeamsを連携させることも可能
Zoomはミーティング外でのチャットコミュニケーションやドキュメントを作成する関連製品がないため、Microsoft OfficeやGoogle Workplace、Slackなどと併用することが多いでしょう。また、Teamsを使っていても外部とのミーティングはZoomで…という使い分けをしている企業も少なくありません。その場合は、両サービスを別々に使用するのではなく、連携して使うとさらに便利になります!
【連携方法】
<前提条件>
・Zoomプロプラン以上を利用している
・Teamsの管理者権限を持っている
1)Teamsのアプリ検索でZoomを検索し、インストール
2)ダウンロードしたZoomにログイン
3)表示された指示に従ってMicrosoft365にもログインし、アクセスを許可する
Web会議にはZoomもTeamsもおすすめ
ZoomとTeamsのWeb会議機能には大きな差はありませんが、Zoomは社内外問わず参加者を招待しやすいのに対し、Teamsは組織内の利用に強みを持っています。
ZoomはTeamsと比較して通信量が少なく(Zoomは約600MB/1時間、Teamsは約1,300MB/1時間)遅延や画質の乱れが発生しにくいため、外部とのWeb会議におすすめです。一方で、Office製品との連携で社内の業務効率化を実現したい場合はTeamsがおすすめです。
使い方や目的によって得られるメリットが変わるため、どちらの方が優れているかは一概には言えません。導入を検討する際は自社でどのような会議が実施されているのか、社内外どちらとの会議が頻繁にあるのか、社員はWeb会議ツールに何を求めているのかなどを調査してみるといいでしょう。
ウェビナーにはTeamsよりZoomがおすすめ
Teamsライブイベントはウェビナー開催に必要な機能がやや不足しています。そのため、特に外部向けのウェビナー開催にはZoomがおすすめです。
しかし、ウェビナーを頻繁に開催しない場合、新たにZoomを契約したり、使い方を覚えたりするのは工数がかかります。そんな中、ウェビナー運営代行サービスに注目が集まっています。ウェビナー運営代行サービスを利用すれば、新たにZoomを契約しなくてもZoomウェビナーを開催できます。設定方法や使い方を覚える必要もありません。
Airz WebinarはZoomウェビナーに特化したウェビナー支援を提供しています。運営はもちろん、企画からウェビナー後の参加者へのフォローアップまで一気通貫でサポートしているため、ウェビナーの改善を目的とした相談も承っています。Zoomでのウェビナー開催を検討している、検討してみたい場合はお気軽にご相談ください!