オンライン学会とは|メリット・デメリット・開催方法を解説

本記事では、学会のオンライン開催について詳しく解説します。

オンライン学会とは

オンライン学会というと、難しそうなイメージを持たれるかもしれませんが、コンピュータやインターネットが日常化した今日、以前よりもずっと身近な存在になっています。 本項では、その基礎知識をわかりやすくご説明していきます。オンライン学会の概要から、参加や開催にあたって必要となる要素についても触れていきたいと思います。初めての方でも安心して理解を深めることができるよう、ポイントを絞って解説していきます。

オンライン学会ってどんなもの?Web会議の基本概念

Web会議システムを利用したオンライン学会は、遠隔地にいる参加者同士がインターネットを介して学術的な情報や知見を共有し、討議する場のことです。 具体的には、ビデオコンファレンスシステムを用いて、研究発表やセミナー、ワークショップといった様々なプログラムが行われます。利用するためには、パソコンやスマートフォン、タブレットといったデバイスに加えて、インターネット環境が必要であることが一つの大前提になります。 会議用のソフトウェアにはZoomやWebex、Teamsなどがあり、これらを活用することで、どこにいても学会に参加することが可能です。オンライン学会を理解するためには、これらの基本的な概念を知っておくことが重要です。

バーチャルとリアルが融合したハイブリッド学会とは

ハイブリッド学会は、オンラインとオフラインの要素が融合した新しい形式の学術交流会です。リアルの会場での実際の集まりと、オンライン上でのバーチャル参加が組み合わさることで、より幅広い層の参加者や発表者にアクセスすることが可能になります。 また、交通費や宿泊費などの経費削済み、会場の制約にとらわれないプログラム設計など、様々なメリットが存在しています。しかし、その一方で、技術的な障壁や運営の複雑化といった課題も抱えており、ハイブリッド学会が持つ特徴やそこで必要とされる工夫について理解しておくことは、非常に重要です。

オンライン学会の歴史と進化

オンライン学会は、インターネットの発達とともに歩んできた歴史があります。初期の頃は、単純にセミナーや講演をリモートで中継する程度のものでしたが、テクノロジーの進化に伴い、相互作用やエンゲージメントを重視した形式に変化していきました。 近年では、実際の会場での学会が、グローバルなパンデミックの影響で困難となったことから、オンライン学会が急速に発展し、標準的な開催形式の一つとして認識されるに至っています。 双方向性や参加者同士のネットワーキングが可能なプラットフォームの開発も進み、オンライン学会の質の向上に大きく寄与しています。

オンライン学会のメリットとは

コロナ禍を契機に、多くの分野でオンライン学会が注目を集めています。従来のリアルな学会と比ぼべると、その手軽さや経済的なメリットが大きな魅力でしょう。 きょうだいな科学者や研究者があつまる学会において、場所を問わず多くの人が参加できることは、新しい可能性をもたらしています。 この学術的な交流のプラットフォームの変化は、研究発表のスタイルや学ぶための環境に変革をもたらし、さまざまな分野でのシナジー効果が期待されているのです。

コスト削減による経済的な利点とは

オンライン学会のもっとも顕著なメリットといえば、コスト削減が挙げられます。従来の対面での学会には、会場のレンタル費用、交通費や宿泊費などの出費が伴いますが、オンライン上で開催することでこれらの費用は大幅に削減されます。 また、参加者の側においても同様に経済的な負担が減るため、通常よりも多くの研究者が学術交流に参加する機会を持てるようになります。さらに、運営に関わるスタッフの人件費や印刷物のコストもオンライン化することにより削減でき、これらは学会全体の質の向上にもつながります。

アクセシビリティの向上とグローバルな参加機会

オンライン学会は、アクセシビリティの面でも大きな利点をもたらします。対面での開催では参加が難しかった遠方にいる学者や、身体の不自由な方々もインターネット環境があれば気軽に参加できます。 また、グローバルな環境が整うことによって、さまざまな国や地域の研究者が一堂に会し、国際的なコラボレーションのきっかけを生み出すチャンスも広がります。 言語の壁がある場合でも、オンラインツールの進化によって、リアルタイムの翻訳機能を用いて議論に参加できるようになるなど、情報の共有と理解が促進されます。

録画によるセッションの後からの振り返り

オンライン学会ならではの特長として、セッション内容の録画が挙げられます。この録画機能により、歴史的な学術講演や重要な発表を、タイムラインを気にせずに何度も見返すことができます。 参加した学会の振り返りだけでなく、時間の都合上参加できなかったセッションの内容も後から確認することが可能です。これによって、知識の定着が促されるほか、研究の幅を広げるヒントを得ることができるでしょう。 また、学会が終わった後も継続的に資料を活用し、研究や教育の資源としても利用できるため、その価値は長期にわたって延びることになります。

オンライン学会が抱えるデメリットと解決策

オンライン学会がますます普及しており、位置的な制約を越えた交流や学びの場を提供しています。しかし、全てが順風満帆なわけではありません。オンラインでの開催には、様々なデメリットが存在し、それらをどう解決していくかが重要な課題となっています。 接続問題やセキュリティの懸念、対面に比べた参加者の関与の少なさなどが、オンライン学会独特の問題点として挙げられます。これらのデメリットを踏まえつつ、実効性のある対策を進めることで、より良いオンライン学会の運営が可能になります。

技術的な障壁とその克服方法

オンライン学会特有のデメリットとして、まず技術的な障壁が挙げられます。インターネット環境の不安定さや操作の複雑性は、参加者にとって大きなストレスとなるでしょう。これらを克服するためには、事前の技術チェックや操作練習のセッションを設けることが重要です。 また、万が一のトラブルに対応するためのサポート体制を整え、ヘルプデスクを設置するのも良いでしょう。さらに、使いやすいユーザーインターフェイスのプラットフォーム選定や、参加者向けの親切なガイドラインを用意することで、技術的な問題を最小限に抑えることが可能になります。

対面がもたらす人間味の欠如への対策

オンライン学会におけるもう一つのデメリットは、対面でのコミュニケーションが持つ「人間味」が失われがちであることです。対策としては、参加者同士が気軽に交流できるネットワーキングの時間を設けることが効果的です。 たとえバーチャルな環境であっても、グループディスカッションやアイスブレイクのセッションを取り入れることで、参加者が互いに親しみを感じやすくなります。また、リアルタイムでの質疑応答や、顔が見えるビデオ通話を活用することも、人間味あふれるコミュニケーションの促進に繋がります。

エンゲージメントの低下とその解決策

オンライン学会の参加者が直面する問題の一つに、エンゲージメントの低下があります。画面越しの参加となると、つい周囲の環境に気を取られ、集中力が散漫になることが少なくありません。 この問題に立ち向かうためには、学会の各セッションを短時間で多様化させ、定期的に休憩を挟みながら進行するのが良い策となります。インタラクティブな要素を取り入れた議論やワークショップを行うことで、参加者の関心を引き続けることができます。 また、参加者が自ら積極的に発言できる環境を整え、質問や意見がしやすい雰囲気作りに努めることも重要でしょう。

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事前登録から当日まで:オンライン学会の開催フロー

オンライン学会を成功させるには、事前準備が重要です。事前登録から開始し、確実に当日までの流れを構築すれば、トラブルを最小限に抑え、円滑な運営が可能になります。 事前登録段階では、参加者の情報を正確に収集し、それをもとに効果的なコミュニケーションを取りながら、参加者に対するサポート体制を整えることが求められます。 また、当日にはセッションの運営や技術的なサポートだけでなく、参加者同士の交流の場も提供することが大切です。

事前登録の重要性と参加者管理

オンライン学会の成否は事前登録の過程で大きく左右されます。なぜならば、事前登録により参加者の情報を把握し、それに基づいてセッションの構築や通信環境の最適化ができるからです。 また、事前登録を通じて得た情報は、セキュリティの確保や後のフォローアップにも役立ちます。たとえば、アクセス制限を行うための認証システムの構築、参加者への案内メールの配信、さらにはアンケートによるフィードバックの収集などが効率的に行えるようになります。 参加者管理に関しては、正確な登録データの維持更新が重要であり、これにより当日に発生することのある混乱を防ぐことができるのです。

当日の流れ:スムーズな運営のためのチェックリスト

当日の学会運営は、数か月前からの準備の成果が試される瞬間です。スムーズな運営のためには、開始前のテクニカルチェックはもちろんのこと、プレゼンテーションの進行スケジュールの確認、緊急時の対応プランの準備等、細かなチェックリストが必要です。 さらに、セッションが始まってからも、進行役や技術スタッフの役割分担、タイムキーピング、参加者の質問管理など、細部にわたる注意と継続的なコミュニケーションが求められます。こうした事前準備と当日のチェックにより、想定外の事態にも迅速に対応できる体制を整えることができるのです。

ハイブリッド学会の場合の準備と留意点

ハイブリッド学会は、オンラインとオフラインの両方の要素を融合させたものです。事前準備にあたっては、双方の参加者に対して適切な情報とサービスを提供することが必要になります。 具体的には、オンライン参加者には適切なログイン情報と技術サポートを、オフライン参加者には会場の案内や必要な物品等の情報を事前に伝達する必要があります。 また、両方の参加者が同時にセッションに参加するためのシステムの準備や、参加者間の交流を促進する仕組みの構築も重要です。ハイブリッド学会では、オンラインとオフラインのバランスを考慮した企画と運営が成功の鍵を握るのです。

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この記事を書いた人

宮崎 俊行

一橋大学 経済学部卒。新卒で楽天株式会社に入社し、楽天市場事業部にてECコンサルタント職に従事。その後、同グループのフランス拠点 PriceMinister S.A.Sへ海外赴任を経験。帰国後、株式会社DONUTSのジョブカン事業部でビジネスサイド統括責任者として活躍。2019年に株式会社Airzを設立し、代表取締役に就任。2020年コロナ禍によるウェビナー支援の重要性を強く感じ、ウェビナー代行・支援サービス『Airz Webinar』とハイブリッド配信支援サービス『Airz Hybrid』を開始。国際機関から省庁、東証プライム上場企業から中小企業まで300回以上の支援実績あり。

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